やりこみと作品愛の賜物 『FF3』の「たまねぎ剣士」が最強と呼ばれるワケ
『ファイナルファンタジー3』はジョブチェンジの導入や召喚獣の初登場もあり、「FF」シリーズの基礎を完成させたといわれています。そして多数実装されたジョブのなかで、実は「たまねぎ剣士」が最強だったことをご存知でしょうか?
『FF』シリーズの基礎を完成させた伝説の作品
1990年4月に発売された『ファイナルファンタジーIII』(以降、『FF3』)は、いわゆる職業を変更するジョブチェンジシステムの導入や、召喚獣を呼び出す魔法要素などが追加され、「FF」シリーズの基礎を完成させたRPGと言われています。
最初にファミコン用ソフトとして発売され、のちにニンテンドーDSやPSPなどにも移植、最近ではNintendo SwitchやPS4などでピクセルリマスター版もリリースされました。(※本記事ではファミコン版を基に内容を記述しています)
とくに多彩なジョブ(職業)の導入によってプレイヤーの自由度が広がり、状況に応じてジョブを変えるという攻略も、当時は『FF3』ならではの注目ポイントでした。
初期ジョブの「たまねぎ剣士」から始まり、ゲームが進むにつれて次第に選べるジョブが増えていくワクワク感は、あの頃のプレイヤーにとってたまらなく魅力的な要素だったのです。
そして最終局面になると、物理攻撃系は「忍者」、魔法系は「賢者」といったジョブに行き着きます。しかし、数あるジョブのなかで、実は最強だったのは初期ジョブの「たまねぎ剣士」でした。
「たまねぎ剣士」が最強といわれる理由のひとつが、最終的な「ステータス」の高さです。初期ジョブだけあって、ステータスの伸びは低いと思われていたのですが、レベル90近くから驚異的な伸びを見せます。そしてレベル99に達すると、全ステータスが上限の99になる唯一のジョブだったのです。
ふたつ目の理由としては、『FF3』の最強装備であるオニオンシリーズの武器や防具が装備可能である点です。オニオンシリーズには「ソード」「シールド」「ヘルム」「アーマー」「レット(腕装備)」があり、ケタ外れの性能と便利な特殊効果があります。
ただし、これらのオニオンシリーズ装備は非売品で、ラストダンジョンの「クリスタルタワー」に出現するドラゴンたちがまれにドロップする、とても貴重なアイテムです。
そのため「たまねぎ剣士」の最強ステータスと最強装備を手に入れるには、かなりのやりこみプレイが欠かせません。「たまねぎ剣士」の可能性に気づいたプレイヤーでも、育成を途中で断念した人は少なくないでしょう。