「受け入れられん」「超トラウマ」 アニメでモヤモヤが残るまさかの主人公死亡
アニメやマンガの主人公のなかには、ハッピーエンドとはほど遠い最期を迎えるキャラも少なくなりません。今回は、主人公が衝撃の最期を迎えて、なんだかモヤモヤな気持ちが残る3作品を紹介します。
主人公の死が衝撃的すぎる作品とは
アニメやマンガの主人公のなかには、ハッピーエンドとはほど遠い最期を迎えるキャラも少なくありません。今回紹介する3作品の主人公も、死因やそのストーリーに隠された背景にさまざまな意見が飛び交いました。
●『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』
『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の原作マンガは、「週刊少年ジャンプ」で1994年から1999年にかけて連載されました。1996年にTVアニメ化され、2023年7月に再度アニメ化されています。2012年から21年にかけて実写映画化され、また原作マンガは2017年から『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚・北海道編-』がスタートし、今なお人気の作品です。
舞台は明治時代初期の日本で、主人公の剣心は幕末に暗躍し「人斬り抜刀斎」の異名をもつ最強の剣士でした。大義のためとはいえ、多くの人を殺めてきた過去を悔い、原作では償いのために「不殺」を誓い、流浪人として過去の自分を隠しながら人助けの旅をしてきたのです。
そんな剣心は、原作最終回の10数年後の剣心とヒロイン・神谷薫の物語を描いたOVA「星霜編」にて、病気によってまさかの死を迎えます。その後、剣心を看病していた薫も同じ病を患い、後を追うように亡くなってしまうという悲しい結末が訪れました。病名は明言されていませんが、ネット上では「症状から見ると『梅毒』ではないか」という憶測も飛び交っていました。
しかし、同作のDVD特別版の解説で、監督の古橋一浩さんは剣心が病にかかった理由について「各地の療養所をめぐっていたというのが実相で、その病は架空のものとなってはいます」と語られているため、さすがに梅毒という説は否定されています。
原作者が絡んでいないアニメオリジナル作品でのことですが、「追憶編と星霜編はクオリティ凄すぎて、何度見てもため息出る」といった肯定的な意見や、まさかの主人公とヒロインが病で亡くなるという衝撃のストーリー展開に「OVAの星霜編は悲しすぎて二度と観たくない…」と悲しむ声もあり、今も賛否が巻き起こっていました。
●『魔法のプリンセス ミンキーモモ』
『魔法のプリンセス ミンキーモモ』は、1982年から1983年にかけてテレビ東京系列で放送されたアニメです。夢の国から地球にやってきた魔法少女の主人公・ミンキーモモが、大人になる魔法を使ってさまざまな職業のプロになり、夢と希望を失っている人びとの輝きを取り戻すために奮闘する物語でした。
同作は女の子たちに人気の魔法少女系のアニメでしたが、第46話で魔法の力を失ったモモは交通事故に遭い亡くなってしまうというショッキングな最期を迎えます。
その後、地球に降り立った際に、かりそめの家族として生活をともにしたパパとママのもとへ、本当の子供として生まれ変わるというストーリーが当初の最終回の予定でした。しかし、スポンサーによる延長希望で急遽変更になり、「大人の事情」で第2部が制作されることになったのです。
そして第2部では、事故で亡くなり赤ん坊に生まれ変わったはずのモモが、今までと同じように魔法少女として活躍する姿が描かれています。モモが亡くなった事実がリセットされたかのような展開に、視聴者の多くは疑問を感じたことでしょう。しかし、最終話63話で、実は第2部のストーリーはすべて「生まれ変わった赤ん坊のモモが見ていた夢」だったことが明らかになりました。
「夢オチ」とはいえ「本当に死んでいたんだ」と、衝撃を生むと同時に、SNS上では今でも「裏事情があったとはいえやはりトラウマレベルの展開はどうだったのだろう」「ミンキーモモの46話見てめっちゃモヤモヤしてる」などと、「納得いかない気持ち」を吐露する声も多く見られました。