ハジケすぎた唐突な終幕に困惑? アニメ20周年『ボボボーボ・ボーボボ』の最終回
アニメ『ボボボーボ・ボーボボ』(テレビ朝日系)は、2003年11月から2005年10月まで放送されました。しかしアニメのラストについて覚えている人は意外に少ないようで……今回は、どのような最終回だったのか振り返ります。
最後にはスポンサーも撤退してしまい

2003年11月8日からテレビ朝日系列で放送されたアニメ『ボボボーボ・ボーボボ』は、本日2023年11月8日に放送開始20周年を迎え、ポップアップストアがオープンするなど注目を集めています。
さらに、期間限定でYouTubeの10月22日から「ジャンプチャンネル」で前半第1話~38話の上位8エピソードが配信され、11月10日からは「東映アニメーションミュージアムチャンネル」で後半第39話~76話の上位8エピソードが配信される予定です。後半の8エピソードのなかには、最終回のエピソードが含まれているのですが、どのような内容だったのでしょうか?
TVアニメ『ボボボーボ・ボーボボ』は、2001年に「週刊少年ジャンプ」で連載が開始された同名マンガが原作です。「マルガリータ帝国」に支配された300X年の地球が舞台で、マルガリータ帝国皇帝によって、全人類がツルツルボーズにされようとするなか、「鼻毛真拳」の使い手の主人公・ボボボーボ・ボーボボが毛の自由と平和を守るために立ち上がります。
ボーボボはもちろん、数々の「ハジケリスト」と呼ばれる強烈なキャラたちが、ギャグの応酬で戦いながら話が進んでいく奇天烈な設定のアニメ『ボボボーボ・ボーボボ』は、多くの視聴者を魅了しましたが、どうも保護者には不評だったようです。
『ボボボーボ・ボーボボ』は日本PTA全国協議会が実施した「テレビ番組に関する小中学生と親の意識調査」で、「子どもに見せたくない番組」に2004年と2005年にワースト上位にランクインしてしまいます。そんな影響もあったのか、全国ネットのゴールデンタイムで放送されていた本作は、放送開始後半年ほどでローカルの時間帯へと変更されました。
さらに2005年4月からは放送局がテレビ朝日のみとなってしまうのです。地方局で視聴していた人にとっては、アニメ自体は続いているのに放送が終了するという、唐突な終幕に戸惑いを感じたことでしょう。
さらに最後の半年間は、すべてのスポンサーが降板してしまい、ノンスポンサーの状態で最終回までが描かれます。2005年10月29日に放送された最終回76話「スーパー田ボ参上!!愛と平和のカウントダウン?!/ついに最終決戦!!鼻毛真拳FOREVER!!」では、ボーボボと田楽マンが聖鼻毛融合してスーパー田ボに変身して敵と戦いました。
敵は裏マルハーゲ四天王の3ぶくろが「闇継承の儀」で進化した「3ぶくろ2」だったのですが、アニメ最終回は相手を倒すシーンが描かれないまま終了してしまいます。そんな最終回の締めくくりには視聴者だけでなく作中のボーボボやビュティたちも大驚きでした。「ラスボスとの戦いの最中に突然終了と言う微妙な最終回」「こんな途中のところで急に終わるの!?」など、戸惑った伝説の終幕として今も語り継がれています。
『ボボボーボ・ボーボボ』はアニメ放送から20周年を迎えて、リメイク版の放送を期待するファンも多い根強い人気作です。もし再アニメ化されたら、最後まで描いてもらいたいものです。
(LUIS FIELD)