1面で心折れる? 理不尽なファミコンソフト3選 「操作激ムズ」「謎解きが鬼畜」
1983年に任天堂から発売された「ファミリーコンピュータ」には1000種類以上のソフトがありますが、なかには1面すらクリアするのが難しいものも存在します。今回は、特に難しい理不尽すぎたファミコンソフトを3つご紹介しましょう。
操作が難しすぎて1面で詰んでしまう

1983年に任天堂から発売された「ファミリーコンピュータ(以下、ファミコン)」には1000種類以上のソフトがあり、なかには1面すらクリアするのが難しいものも存在しました。1面で心が折れるレベルの、理不尽すぎたファミコンソフトを3つ振り返ります。
最初に取り上げるのは、1986年にカプコンから発売された『魔界村』です。もともとは1985年にアーケードゲームとして世に広まった横スクロールアクションゲームで、翌年登場したファミコン版は累計販売本数164万本を記録しています。
人気を博した同タイトルですが、「クリアするのが難すぎるゲーム」として有名で、最初の1面ですらかなりの難易度です。難しい理由のひとつに、敵の異常な強さが挙げられます。特に敵の動きが速すぎるうえに問答無用でたくさんの敵が出現するため、すぐにやられてしまうプレイヤーが続出しました。
なかでもその後の「魔界村」シリーズにたびたび登場する敵キャラ「レッドアリーマー」が難敵で、空を素早く飛びながらランダムに動き、火の玉を吐きます。そんなレッドアリーマーも中ボスのような扱いで、その先に1面のボスが待ち構えており、絶望を感じた人も少なくないでしょう。
また主人公・アーサーの操作が難しいのも、ゲームの難易度を上げている理由です。例えば「動きにラグがあって直感的に操作できない」「ジャンプした後、着地点を調整できない」などの操作性の難しさがあり、その歯がゆさと敵の強さが相まった結果、恐るべき難易度になりました。
1991年にエピック・ソニーレコードから発売された『ドラゴンズレア』もかなりの難易度で有名です。同作は1983年に稼働していたアーケードゲーム『Dragon’s Lair』をもとに開発されたソフトで、主人公・ダークを横に動かしながら敵やトラップを突破していくアクションゲームです。
操作が難しい理由は何よりも、「ゲーム史上最弱主人公」と呼ばれるダークにあります。まず攻撃や移動、ジャンプをしようとすると、ワンテンポ動作が遅れて反応するうえに、ジャンプのコマンドは十字キーの上ではなく「斜め上」という面倒な操作性でした。また当たり判定が大きく、敵やトラップに当たった際に1発で即死してしまいます。
さらに1面の冒頭では、さっそく「初見殺し」のドラゴンが出現するのですが、まず下から突然現れるうえに、すぐに後退してしゃがみながら攻撃をしないとドラゴンにダメージを与えられません。
ドラゴンを無視してジャンプで通過することはできますが、仮に飛び越えて目の前にある扉に突き進むと、扉に当たった瞬間に主人公が即死するという仕様になっていました。もちろん、ドラゴンの身体やドラゴンが吐く火の玉に触れた時点で死んでしまうので、ゲーム開始直後からシビアな対応が求められます。この難しすぎる1面のせいでクリアを諦めて、同タイトルを売った人も少なくなかったそうです。
ちなみにドラゴンが出現するステージにはコウモリが1羽出現するのですが、触れたら即死かと思いきや、HPが少し減るだけで済みます。即死とHP減少の区別をつけるのが難しいのも、同タイトルの特徴といえるでしょう。