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「紅白」出場決定のYOASOBIは何を歌う? 『アイドル』は有力だが、ファンが望む「最高の形」とは

数々の名曲によりファンからも多大な支持を受けているYOASOBI。2023年の「紅白」出場が決まった今、早くも何を唄うのか注目されています。次々と話題曲を提供しているYOASOBIが紅白で披露するのは、いったい何になるのでしょうか?

アニソンの「正しき方向性」示したYOASOBI

YOASOBIが手掛け、国内のみならず世界的ヒットとなっている、TVアニメ『【推しの子】』オープニング主題歌「アイドル」 (完全生産限定盤) (SME)
YOASOBIが手掛け、国内のみならず世界的ヒットとなっている、TVアニメ『【推しの子】』オープニング主題歌「アイドル」 (完全生産限定盤) (SME)

 今年2023年の大みそかに放送される「第74回NHK紅白歌合戦」の出場歌手が発表されました。そのなかでも筆者が注目したのは、「YOASOBI(ヨアソビ)」の復活出演です。

 YOASOBIとは、小説から着想を得て楽曲を制作することで有名なユニットです。コンポーザーの「Ayase(アヤセ)さん」。ボーカルの「ikura(イクラ)さん」。このふたりの名前はみなさんもご存じのことと思います。

 実は「紅白」への初出場は2020年の第71回にて果たしており、この時は「夜に駆ける」を初披露しました。翌2021年の第72回の「紅白」では、「群青」を歌っています。

 このYOASOBIに筆者が注目しているのは、ひとえに昨年から提供された楽曲の数々によるものでした。

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』第1期オープニング主題歌となる「祝福」。TVアニメ『【推しの子】』のオープニング主題歌である「アイドル」。そして、TVアニメ『葬送のフリーレン』のオープニング主題歌として発表された「勇者」。

 この3曲はいずれもアニメファンに注目されたTVアニメの主題歌であり、作品の人気と比例してYOASOBIの知名度に貢献したといっても過言ではないでしょう。恥ずかしながら筆者もこれらのアニメに関わらなければ、いまだに名前をおぼえていないかもしれません。

 こうしたタイアップ曲で知名度が上がる歌手は少なからずいるでしょう。しかしながら筆者が注目したのは、その曲のいずれもが作品に寄り添った名曲だという点です。曲調と歌詞が作品のテーマに添ったものであり、「とりあえずそれ風に作ったタイアップ曲」とはレベルが段違いというところでした。

 それも原作となる小説から着想を得るというYOASOBIの作り方が根本にあるからであり、今までの作品と空気感を無理やり合わせたようなタイアップ曲の多くと一線を画しているのは当然と言えるでしょう。

 これが正しいアニソンの作り方だと思うと同時に、これだけの曲をアニソンでカテゴライズしていいのか? という疑問がわいてきます。あえて言うならば、「令和のアニソン」の正しき方向性を見せた楽曲と言うべきでしょうか。

 兎にも角にも、本年の「紅白」にがぜん注目しなくてはと思う次第です。しかし、問題がひとつありました。それはYOASOBIが何を紅白で唄うのか? ……ということです。

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