迷勝負&名言を残した『北斗の拳』のザコたち 「一番おいしい」「声優が豪華」
『北斗の拳』でケンシロウやラオウ、トキなどメインのキャラたちによって、ひたすら殺されまくったのが、名前も分からない割に見た目もセリフもインパクト大のザコキャラたちです。今回はネットで今も根強い人気を誇るザコたちを振り返ります。
新アニメでも絶対に登場してほしい!大人気のザコたち
今年2023年で連載開始40周年となり、2024年にアニメ新シリーズも始まる予定の『北斗の拳』を語る上で重要な要素のひとつが、名前も分からないのに記憶にこびりつく「ザコたち」です。今回はインパクトの強いザコたちのなかでも、新アニメでもまた見たい人気のキャラたちを振り返ります。
『北斗の拳』の有名なセリフで、ネット上でもよく見る言葉「汚物は消毒だ」も、実はザコが発したセリフでした。このセリフはサウザー配下の聖帝軍のひとりのザコが放ったセリフで、ケンシロウではなく村人に対して放ったセリフです。
その後彼は、ケンシロウによって自分が「消毒」されるハメになるのですが、このセリフは『北斗の拳』を見たことがない人も、どこかで見たことがある、聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。このモヒカンのザコは火炎放射器を持ってハイテンションになっており、『北斗の拳』のザコキャラの象徴のような存在ともいえます。
他にも、「デカいババァ」などと呼ばれ、愛され続けているザコもいます。この男は皮肉にも、公式ケータイサイト内の企画にて「コビト」という名前が付けられたザコです。原作ではマミヤの倍ぐらいのサイズに見える彼は、ケンシロウたちに優しく対応し毒入りの水を飲まそうとするのですが、「おまえのようなババアがいるか」という冷静な毒舌とともに、ケンシロウに吹っ飛ばされてしまいます。
2010年のR-1グランプリで、麒麟の川島明さんにもネタにされるなど人気のキャラで、「こいつがいちばんおもろい」「自分を客観的に見られていなさ過ぎて可愛い」「ババアがデカすぎなければケンシロウも気付かなかったのだとしたら、作戦自体は意外といい線いってたのでは」と、いろんな意見が出ていました。
また、アニメ版では大柄とはいえ比較的常識の範囲内の体格になっていたババアですが、「髭の剃り忘れ」という別の間抜けな理由でバレてしまいます。声を担当していたのは『めぞん一刻』の五代裕作役などで知られる二又一成さんで、かなり豪華なキャストでした。
その他、死ぬ直前まで自信に満ちあふれているキャラが多い『北斗の拳』のザコの中でも、特に際立っていたのが、ジャギから北斗神拳を奪いとったと自称する手下のザコです。
「みろ! おれさまの北斗神拳を!!」と、自信満々にケンシロウに挑むも、当然のように瞬殺されていました。本当に多種多様なザコたちが作品に彩りを与えています。
さらに原作だけでなく、アニメ版にもオリジナルキャラクターとしてとんでもないザコたちがいました。一例をあげると、南斗聖拳の一派であるガレッキーがインパクト大です。こちらのキャラも、『一休さん』の新右衛門さん役などで知られる野田圭一さんが声を当てており、豪華なキャスティングでした。
このガレッキーはオリジナル技の南斗人間砲弾の使い手でした。オリジナル技と言っていますが、この南斗人間砲弾は、ただ人を大砲から発射させて上空から剣で攻撃をするというトンデモ技です。当時の視聴者にとっても、印象深い技なのではないでしょうか。
その他、レッドベレーの隊員だったカーネルは、南斗無音拳の使い手の拳法家といっていますが、ブーメランを使います。さらにサウザーの配下であるベジとギジの使う南斗双斬拳は十字になっている剣を投げ合い相手を切り刻むのですが、どう見てもサーカスでよくある芸です。
「ザコキャラたちの多彩な断末魔がたまらなく好き」「ザコキャラたちの身体のデカさを見てるとワクワクしてくる」「ザコの自己紹介のフリと死に方のオチが完璧でお笑いの勉強になる」と、ファンが推すポイントはさまざまです。また、アニメで何役も兼任してザコキャラの断末魔を演じていた千葉繁さんの演技に関しても「毎回楽しみにしてた」「アニメ最大の醍醐味」「ザコたちの断末魔つなげたら『レバニラ炒めライス』になってたのが今も思い出して笑っちゃう」と、絶賛を集めています。
変わらず愛されているザコたちは新アニメでは誰が演じ、どのように描かれるのか、期待して待ちましょう。
※千葉繁さんの名前漢字表記に誤りがありました。
誤)千葉茂 → 正)千葉繁
お詫びして訂正いたします。(2023年11月14日13時12分)
(マグミクス編集部)