ドラクエ上級者でも苦行の域? あまりに凄まじい「ガチ縛りプレイ」の世界
「ドラクエ」シリーズは、ゲーム初心者にも比較的楽しみやすいRPGです。しかし、遊び方次第では恐ろしく難易度の高いゲームに変貌させることもできます。それが自ら制限を設けてプレイする、通称「縛りプレイ」です。今回は「ドラクエ」シリーズで遊べる、特殊な「縛りプレイ」を取り上げます。
スリリングな戦闘にハラハラ! 本気の縛りプレイに魅了されたプレイヤーたち
「ドラクエ」シリーズは、さまざまな装備や呪文、特技などを駆使して強力なモンスターを打ち倒すRPGです。システム面が分かりやすく、レベル上げを頑張れば、初心者でもエンディングまでたどり着きやすいバランスの良さが特徴です。
しかし、通常の遊び方では「物足りない」というドラクエの上級プレイヤーも存在します。そういう人たちが編み出したのが、プレイヤーサイドで何らかの制約を課して攻略する、通称「縛りプレイ」と呼ばれるものです。
今回は、そのなかでも代表的な「縛りプレイ」をピックアップしてみました。
数ある「縛りプレイ」のなかでも、容易に挑戦しやすいのが「ひとり旅縛り」です。その名の通り、あえて仲間がひとりもいない状態にして冒険をする独特のプレイスタイルです。
強制的に仲間が加入するシーンでは、ひとりを残してわざと戦闘不能状態にするという徹底ぶりが求められます。本来であれば、複数人のパーティを想定した難易度のところをソロで挑むことになり、当然ながら難易度の高さは跳ね上がります。
そんなひとり旅で、最も注意しなくてはならないのが「状態異常」になることです。なかでも「麻痺」を付与されてしまうと、ほとんどのシリーズで全滅の扱いになります。
ほかにも睡眠効果のあるラリホー系、即死攻撃のザキ系の呪文などは要注意です。
基本的に「縛りプレイ」でクリアしてもメリットはありませんが、リメイク版『ドラクエ3』は勇者ひとりでバラモスを倒すと、アリアハンの王様から「バスタードソード」が褒美にもらえるという恩恵がありました。
とはいえ「バスタードソード」はアレフガルドでは普通に武器屋で売られているうえ、「おうじゃのけん」などの強力な武器がすぐ手に入るので、あまりありがたみは感じられませんが……。
多くの「ドラクエ」シリーズの醍醐味である職業システムを禁止する「無職縛り」というプレイもかなりの高難易度です。
このルールに挑めるのは『ドラクエ6』と『ドラクエ7』だけで、ダーマ神殿で転職をせず、いわゆる「無職状態」を維持しながらクリアを目指すという縛りプレイです。
各職業ごとの特性やステータス補正、呪文・特技習得の恩恵が得られないため、当然ながら大きなハンデを背負うことになります。一応、ゲーム序盤だけは、職業の恩恵を得られない代わりにステータスへのマイナス補正もかからないため、一部の下級職と比べて有利な場面もあります。しかし、ゲームが進行するにつれて、攻撃力と耐久不足が顕著になってきます。
この縛りプレイで最大の難所になるのは、やはり『ドラクエ6』のラスボス・デスタムーア戦でしょう。いかに万全の状態で臨んでも、第三形態のデスタムーアは「ザオリク」で蘇生してくることもあり、長期戦は避けられません。
呪文や特技の種類が限られているだけでなく、本来職業ごとに得られるステータスの伸び幅も小さいのがネックになります。各ステータスの上限値を上昇させられる、「きのみ」系のアイテムを最大限活用することが重要になります。