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ゾンビのような男!『Zガンダム』ジェリド・メサがカミーユに執着した理由とは?

『機動戦士Zガンダム』に登場するティターンズ所属のジェリド・メサは、何度も主人公のカミーユ・ビダンに戦いを挑むキャラです。負けても負けても戦いを挑み、何度も立ち上がる執念深さは、まさにゾンビのような男でした。しつこすぎて呆れてしまうけど憎めないジェリド・メサはどんな男だったのか、振り返ります。

第1話から暴力沙汰! 素直に謝れば「因縁」は浅かったかも?

ジェリドの最後の搭乗機となったバウンド・ドックを立体化した「HGUC『機動戦士Zガンダム』バウンド・ドック」1/144スケール 色分け済みプラモデル(BANDAI SPIRITS)
ジェリドの最後の搭乗機となったバウンド・ドックを立体化した「HGUC『機動戦士Zガンダム』バウンド・ドック」1/144スケール 色分け済みプラモデル(BANDAI SPIRITS)

『機動戦士Zガンダム』に登場するジェリド・メサは、何度負けても主人公のカミーユ・ビダンに戦いを挑むゾンビのようなキャラです。ティターンズ所属としてカミーユと何度も対戦し、実力の差を見せつけられるも、執念深く戦いを挑む姿に、視聴者は「出る幕じゃないだろう……」と思わされました。

 しかし、ジェリドがカミーユにこだわるのには理由があるのです。そこで今回は、しつこすぎるけれど憎めない「ジェリド・メサ」はどんな男だったのかを紹介します。

●余計なひと言が、ジェリドの運命を変えた?

 ジェリドとカミーユの出会いは、カミーユが住むグリーンノアでのこと。ジェリドが、一般の学生だったカミーユに対し「女の名前なのに、なんだ男か」と、デリカシーのない余計な言葉をつぶやきます。

 カミーユとは結構な距離が開いていましたが、本人には聞こえたようで、やおら近づきジェリドに殴りかかります。取り押さえられ身動きの取れなくなったカミーユに今度はジェリドが、硬そうなブーツのつま先でおでこを蹴り飛ばすという、地獄のような暴力沙汰が起こりました。

 このようなきっかけもあり、カミーユはティターンズへの不信を膨らませ、直後のエゥーゴによる「ガンダムMk-II」強奪に加担していくことになります。

 背景には優れたニュータイプ能力をもつカミーユの感受性もありますが、ジェリドの余計なひと言がきっかけで、ふたりは因縁でつながってしまいました。ティターンズで出世をしたかもしれないジェリドの世界線が、カミーユとの出会いで変わってしまいました。

 その後、宇宙でハイザックに乗ったジェリドが、事故でカミーユの母を殺してしまいます。後にカミーユはティターンズの戦艦に拉致され、そこでジェリドと再会。ジェリドは、カミーユの母とは知らなかったことを告げますが、「まだおっぱいが恋しい年ごろだったんだもんな」と、母を殺されたばかりの少年に投げかける言葉とは思えないセリフを吐きます。

 カミーユは顔をゆがませ、こぶしを握りますが、冷静に「僕はあなたが操るハイザックを抑えてみせた」と、正規パイロットのプライドをずたずたにする言葉を投げかけ、因縁を深くしていきました。

【画像】「しつこい男」ジェリド・メサが乗り継いだMSたち(6枚)

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