「クリリンの鼻って…」覚えてる? 『ドラゴンボール』の忘れられているっぽい設定
長い歴史を重ねてきた『ドラゴンボール』は、特に初期はギャグ色が濃かったこともあり、のちの展開ではほぼ触れられていない設定がちらほらと見られます。ツッコむだけ野暮かもしれないそうした設定を振り返ってみました。
いつの間にか消えていた(?)設定いろいろ
1984年に「週刊少年ジャンプ」にて連載をスタートした『ドラゴンボール』には、今では忘れ去られたと思われる「設定」がいくつか見られます。
たとえば主人公である孫悟空について、其之百九十七「孫悟空の過去!!」にて明かされたのが、悟空には「幼少期に頭を打ったことでサイヤ人の気質が裏返った」過去があるというお話でした。
悟空は元々、手のつけられない暴れん坊でしたが、ある日、谷に落ちて大ケガをし、九死に一生を得てからはおとなしい良い子になったことを、亀仙人が悟空の育ての親である孫悟飯から聞いた、と語っています。
いずれ頭を打って、その性格が一変することがあるのか……と思いきや、今のところそうした展開は見られません。
これに関連し、「しっぽが生えている状態で満月を見ると大猿化する」という設定も、神様が悟空のしっぽを除去したことでなくなってしまいました。ただ、そのサイヤ人特有の設定はその後も生きており、ベジータが大猿化して状況の打開を計る、などといった展開も描かれています。
その悟空の親友で、其之二十五と物語の初期から登場しているクリリンにも、実は「鼻がない」という描写が見られました。
悟空とクリリンが、亀仙人の下での修行の一環として出場した「第21回天下一武道会」の1回戦にて、クリリンの対戦相手であるバクテリアン選手が強烈なにおいを放った、其之三十六「第1試合」でのことです。ノックアウト寸前となったクリリンに悟空が「臭いのは気のせいだつ!! におうわけないだろっ!!」「おまえには鼻がないじゃないかっ!!!」と言い放ちました。そしてクリリンも「そっ そうかっ!!」と立ち上がり、見事に勝利を収めたのです。ギャグ色の強い初期『ドラゴンボール』ならではの展開といえるでしょう。
ただその後、クリリンには鼻血を垂らしたり鼻くそを飛ばしたりする描写も見られました。ネット上を眺めると、やはりこの点が引っかかっていた人は多いようで、「今考えると地球人なのに鼻がないってだいぶ雑な設定だな」「鼻が無いのにどうやって鼻くそを飛ばせるの?」といった声が聞かれます。クリリンが地球人というのは確かなようなので、ツッコむだけ野暮な部分かもしれません。
このほかにも「四星球がじいちゃんの形見」「天津飯はかめはめ波無効」など、今では聞くことのない設定や、忘れられているかもしれない設定がたくさん見られます。完全新作のアニメ『ドラゴンボールDAIMA(ダイマ)』では、触れられることはあるのでしょうか。
(マグミクス編集部)