漫画家とアニメーターが夫婦になったら? 似て非なる仕事ぶりに「毎日が衝撃」?
もし、漫画家とアニメーターが結婚して一緒に暮らしたら? 漫画家の妻の視点から見るアニメーターの仕事や生態は、想像以上にカルチャーショックが大きいようです。
漫画家の妻が描く、アニメーターの夫の生態

漫画家とアニメーター。同じ「絵を描く仕事」でも、その中身はまったく似て非なるもの。では漫画家とアニメーターが結婚してひとつ屋根の下で暮らしたらどうなるのか?
そんな生活を実際に送り、漫画家から見た「アニメーター」から受けるカルチャーショックの数々を描いたコミックエッセイ『我が夫はアニメーターである』(KADOKAWA)が発売中です。
作者は、漫画家の見原由真さん。作画監督としてアニメづくりに携わる夫のタッペイさんとの日々を中心に、アニメとマンガの作り方の違いや、クリエイター同士のシンパシー、ものを作り出すことの厳しさと喜びを明るいタッチで描いています。
作者は「夫婦で似た職業だから分かり合えて良いね」とよく言われているそうですが、実際にはアニメーターは手で描いた絵でキャラクターに動く芝居をさせること、漫画家はキャラクターそのものを創り出し、ストーリーを練って形にするところが腕の見せどころ。読み進めていくなかで、両者の仕事の大きな違いを感じ取ることができます。
他にも、締切に間に合わせるための過酷な徹夜作業をパートナーが支えたり、オフの日に映画を見に行っても、仕事目線で作品を見てしまったり、夫婦でデートに出かけるはずが、急に仕事のアイデアが湧いてきてなかなか出発できなかったりと、クリエイター夫婦であるからこそのエピソードが盛り込まれています。
もちろん、夫の仕事である「アニメづくり」についても詳しく掘り下げており、ひとりで集中して絵を描く以外にも、執拗に資料や写真を見てリアルな作画を追求する、制作スタッフと密にコミュニケーションをはかるなど、アニメ業界に関心のある方にとっても興味を引くエピソードが描かれています。
(マグミクス編集部)
※2023年11月17日(金)21:30より、YouTubeとニコニコ生放送で配信される番組「アニメの門DUO」に、作者の見原由真さんが出演されます。アニメーターの夫・タッペイさんについてのお話を中心に、トークが行われる予定です。