【漫画】食事中に少し目を離したら猫のご飯が消えた! 犬の葛藤に「ほぼ人間だ」「ジワジワ来る」
愛犬と愛猫の食事中、飼い主と愛猫は突然聞こえた物音の音に気を取られていました。しかし、すでに食事を終えた愛犬だけは、愛猫のおやつをじっと見つめて……。作者のちとせさんにお話を聞きました。
そっと近づく姿が面白い
愛犬のボンちゃんとねこちゃんの食事中、突然物音が聞こえたので作者のちとせさんとねこちゃんはそっちの方向に気を取られていました。しかし、すでに食事を終えたボンちゃんだけは、ねこちゃん用のおやつがどうしても気になって……。
ちとせさん(@inunonekochan)が「犬の葛藤」として掲載したエッセイマンガ『ねことボン』が話題です。いいね数は7万を超えており、読者からは「犬あるあるですね」「ボンちゃんの表情がいい!」「人間も動物も誘惑に負けるときありますよね」などの声があがっています。
作者のちとせさんにお話を聞きました。
ーーボンちゃんとねこちゃんをお迎えしたときのことを教えてください。
ボンちゃんとねこちゃんは、実はどちらも2歳で、同じ月に生まれた子たちなんです。本当にたまたまなんですが。ねこちゃんはキジトラという種類で、先に家にお迎えしました。
以前、Twitter(現:X)に投稿した作品『お世話係のねこちゃん』を見てもらえるとわかりますが、ねこちゃんは面倒見がいいタイプのねこですね。この性格は、ボンちゃんが来てからかもしれません。
ねこちゃんが250グラムくらいでまだミルク飲んでいるときに保護して、ちょっと遅れてボンちゃんがやってきました。
ボンちゃんはミニチュアダックスフントで、もともと家族が飼いたいと言っていた犬種でした。ダックスを扱っているブリーダーさんのところで、「一番シュッとしていてかっこいい顔していたから。こいつはかっこよくなる!」と思って決めたそうです。
お迎えしたあとのボンちゃんの様子を見て、「めちゃめちゃかっこいい顔だなと思って選んだんだけどな」ってぼそっと言っていました。
ーー今作『犬の葛藤』が生まれたきっかけのエピソードについて教えてください。
おやつやごはんのときに、いつもねこちゃんは食べるのが遅いので、ボンちゃんは「欲しいな~」とちらちら気にしてはいるんです。「ボク、まだもらっていないような気がしてきた」みたいな顔して。でもちゃんとそのあとねこちゃんが食べるので、手を出すことはなかったんです。
でも、今回窓にカメムシかなんかが当たって、ねこちゃんは音に敏感なので敵かどうかを確認しに行ったんですよね。そして私も何の音か一緒に確認しに行って、帰ってきたらねこちゃんのエサが空に……。この様子をマンガにしました。
ーーボンちゃん、誘惑に耐えきれず食べちゃったんですね。前にも同じようなことはありましたか?
子犬のころは悪いことだと分からず食べちゃったことはあったんですが「ねこちゃんのは食べちゃダメだよ」と教えてからは悪いことだと認識していたと思います。大人になってダメだと分かっていて食べちゃったのは今回が初めてかも。誰も見てないからつい食べちゃったんだと思います。
あと最近、ボンちゃんは緑色のたまご型のボールで遊ぶことにハマっていて、めちゃくちゃ遊んでいるのでお腹がすいていたのかもしれないですね。食べてしまったあと、めちゃくちゃ反省していましたね。頭も尻尾も下げてすごい低姿勢で、空気になりながら帰っていきました(笑)。
ーーボンちゃんが葛藤している表情が印象的でした。今作を描くうえでこだわったポイントや、お気に入りのシーンなどはありますか?
食べようとしているボンちゃんの顔をおもしろく描いた点ですかね。めちゃくちゃおもしろい顔していたんですよ。私が振り返ったらごはん食べようとしていて、体は結構離れているんですけど、首をめっちゃ伸ばして舌伸ばしていて(笑)。「ここからは動いていないけど届いてしまったので食べます」みたいな顔をしていたんです。
ーーたくさんの感想が寄せられていますが、特にうれしかった感想の声、印象に残った読者の声について、教えて下さい。
やっぱり「かわいい」という意見が多かったです。飼い主の私もかわいいと思って描きました。あと、「犬ってやるよね」という飼い主さん目線の声もありましたね。
ーー食事以外で、ボンちゃんとねこちゃんの面白いエピソードはありますか?
人がいっぱいいるときに散歩に誘うと嫌がったりします。「人と遊びたいからまだ嫌」ということらしいです。
あとは、私がお風呂に入っている際に、ねこちゃんが「おぼれてる!」と思うらしく助けようとするんですよね。ドアを開けて入ってきてニャーニャー鳴いてお風呂のフチにのぼって助けようとするみたいな行動をするんです。最終的にほかの家族を呼びに行くんですけど、そのときドアは締めていかないわけですよ。ねこなので(笑)。
ねこちゃんに呼ばれてたまたまボンちゃんが来たときがあって、私がお風呂に入っている様子を見て「わ、どうしよう。助けたほうがいいのかな」「でもちょっと嫌だな」って気まずそうな顔をしたんですよね。それで「どうしようもできない」と思ったらしく、おずおず帰っていきました。
ーー『ねことボン』はKindleで第1巻から第3巻まで出ています。今後続編を出す予定はございますか?
いまはSNSをメインでやっているので、続編は出したい話がまた出てきたら出す予定です。SNSで書きにくいものもあるのでエピソードがたまったら、と考えています。
(マグミクス編集部)