「みんな容赦ねーな…」シャアに向けられた辛辣なセリフ選 いくらなんでも傷つくよ!
おなじみ「ガンダム」シリーズのシャアは、物語の内外においてカリスマ的存在ではあるものの、ライバルであるアムロはおろか、部下や愛人からまでもかなり辛辣な言葉を浴びせられてきました。そうしたセリフを見ていきます。
年少者に(それと知らずとはいえ)面と向かって「馬鹿」とまで…

「ガンダム」シリーズの主要キャラであるシャア・アズナブルは、物語の内外を問わずそのカリスマ性や存在感を遺憾なく発揮する一方、劇中ではずいぶんと辛辣な言葉を浴びせられてもきました。「シャアめっちゃ傷ついたと思う」「口に出して言われるとグサッときてそう」といった声も聞かれます。そうした、シャアに向けられた「どぎついセリフ」を集めてみました。
ララァ「どいてください、邪魔です」
『機動戦士ガンダム』においてシャアは、地球連邦軍から「赤い彗星」の名で恐れられるジオン公国の士官として、そして主人公アムロ・レイのライバルとして活躍します。しかし、物語のなかで「ニュータイプ」なる存在が語られ始めたあたりから、風向きが少々おかしくなっていきます。詳細は省きますが、そのニュータイプとしての能力において、アムロには差をつけられていきました。
そうしたなか第40話において、シャアが見出したニュータイプの少女、ララァ・スンが、モビルアーマー「エルメス」を駆りアムロと「ガンダム」の前に立ちはだかります。戦闘を繰り広げつつもアムロとララァは意識を共鳴させ、そしてシャアは戦闘に加わっていながら蚊帳の外へ置かれてしまいました。ララァは、最初こそ「退いてください、危険です」とシャアに対する気遣いを見せるものの、次には上掲の「大佐、どいてください、邪魔です」と口にします。
のちにシャアは、ララァのことを「私の母になってくれるかもしれなかった女性だ」と述べており、つまりそのように想っている相手から邪魔者扱いされたわけです。これについては「ジオンの中でも指折りのスーパーエースなのに邪魔扱いって」「ララァに言われるとキツイよね」といった声が見られました。
カミーユ「組織にひとりで対抗しようとして敗れた馬鹿な人」
続く『機動戦士Zガンダム』において、シャアはクワトロ・バジーナと名乗り、身分を隠して地球連邦軍のいち派閥である、スペースノイド(宇宙居住者)を中心とした「エゥーゴ」に参加します。
そうしたなか、なりゆきでエゥーゴに身を置いていた本編の主人公であるカミーユ・ビダンが、自らの目の前で両親を失う事態に見舞われました。本編第5話にて、荒れるカミーユに対し前を向けと諭すクワトロ、しかしカミーユは聞く耳をもちません。やがて「目の前で二度も親を殺された僕に、何かを言える権利を持つ人なんていやしませんよ」と言い放つカミーユに対し、親を殺されその仇討ちの経験があるクワトロことシャアは、「シャア・アズナブルという人のことを知っているかな」と、自らその名前を持ち出します。
これに対するカミーユの返しは、「尊敬してますよ、あの人は両親の苦労を一身に背負って、ザビ家を倒そうとした人ですから」としつつ、上掲のセリフ「でも、組織にひとりで対抗しようとして敗れた馬鹿な人です」というものでした。「敗れた」の意味はわかりませんが、さておき未成年の若者にこのように言われてしまうのは、大人としてかなりキツいものがあるでしょう。自ら持ち出した名前、という点でもキツさ倍増です。さすがにキツいと判断されたか、劇場版(『新訳Z』)では、シャアの名前を出すのはその場に同席していたエマに変更されています。
なおカミーユからは、のちの第13話において「そんな大人、修正してやる!」と鉄拳制裁をくらっています。場合により名前や立場を使い分けるクワトロことシャアの態度に憤ってのものでした。ネット上では「修正パンチ」などという呼称で知られるシーンで、「殴られた本人は嬉しそう」「なんだか満足感ありそうな顔してない?」という声も聞かれます。