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なぜクレスタが「6回も廃車」になった? 『GTO』名物、内山田の悲惨な事故記録

マンガ『GTO』ではお決まりのネタが、「クレスタ破壊」です。そのクレスタの持ち主である内山田ひろし教頭がたびたび愛車の大破を体験するのですが、「クレスタ破壊」の流れはどういった理由で採用されたのでしょうか。作者の藤沢とおる先生は以前放送された『川島・山内のマンガ沼』で、その経緯について答えていました。

なぜ「クレスタ」なのか、藤沢先生によると?

「GTO」10巻(講談社)
「GTO」10巻(講談社)

 2024年春に、反町隆史さん主演の実写版が新作スペシャルドラマ『GTO リバイバル』として復活することが決まり、『GTO』が改めて注目を集めていました。『GTO』は、元不良の高校教師・鬼塚英吉が活躍する学園ものとして原作マンガ、2度のドラマ化、アニメも人気を博しています。そんな同作にはドラマでは描かれていない、「車のクレスタが破壊される」というお決まりのネタがありました。

 同作の舞台となる東京吉祥学苑の教頭である内山田ひろしは愛車としてクレスタに乗っているのですが、作中では鬼塚のせいで内山田教頭のクレスタが何度も破壊されています。以前放送された『川島・山内のマンガ沼』(日本テレビ系)でも、このお約束ネタが取り上げられており、番組内で作者の藤沢とおる先生が内山田教頭についてコメントしていました。

 番組MCであるかまいたちの山内健司さんが藤沢先生に「内山田教頭の『クレスタ破壊シーン』のノリはどうやって思いついたんですか?」という質問を送ったところ、先生は「内山田が1番大切にしていた物を嫌いな鬼塚が壊したら面白いだろう!という事で生まれたネタです」と回答しています。

 そもそもクレスタとは1980年代に大ヒットした中型高級乗用車のことで、マークIIとチェイサー、そしてクレスタを含めて『マークII三兄弟』と呼ばれていました。藤沢先生によれば、3車のなかで1番年配向けに造っていたのが『クレスタ』だったそうで、内山田教頭が50代前半という年齢から選ばれたことが窺えます。

 また同作中でクレスタが破壊された回数を数えたところ、全25巻で6回となっています。そのほとんどが鬼塚が屋上から落下した生徒を助けるための、「クッション代わり」になっていました。

 全6回の壊れた経緯を見ていくと、1回目のクレスタ破壊は2巻で発生します。鬼塚が屋上から飛び降りようとした生徒・吉川のぼるを助けた時に一緒に落ちてしまい、そのままクレスタに衝突して大破しました。

 2回目は3巻で、またもや吉川が屋上から飛び降りて、クレスタのうえで待ち構えていた鬼塚が吉川を受けて止め、その衝撃でクレスタが大破します。1回目から2週間以内のクレスタ大破で、作中では車の保険屋に内山田教頭が土下座する場面が描かれていました。

 ここまでは生徒の落下によるものですが、8巻での3回目は生徒が勝手に運転したことによって結果的に海中に落下して破損し、それを見た内山田教頭は「クレスタあああ!!!」と絶叫しています。さらに17巻の4回目に限っては鬼塚を追跡するため、内山田教頭自らが暴走運転してクレスタを壊していました。

 そして22巻の5回目では再び生徒が落下したことで破損し、最後の24巻に関しては屋上から落下した生徒の相沢雅と鬼塚を助けるために、内山田教頭自らがクレスタをふたりの落下点に移動させます。そのおかげで相沢と鬼塚は助かったものの、受け止めた衝撃でクレスタは大破したうえに爆発しました。

 クレスタが破壊された時のリアクションや、回を追うごとに内山田教頭の心境が変わっていく様子を楽しむのも、『GTO』を堪能するうえでは欠かせないポイントでしょう。ちなみに、続編『 GTO パラダイス・ロスト』では、内山田はキャンピングカーを衝動買いし、癒しの場を手に入れていました。

(LUIS FIELD)

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