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【ルパン三世】宮崎駿監督の影響も…時代を反映した3つの「ルパン像」とは

時には非常な大泥棒、時には一国を相手にお姫様を救う義賊。一見、相反する性格を内包するルパン三世のキャラクター像は、どのように作られていったのでしょうか。現在広く知られる「ルパン像」には、宮崎駿監督の『カリオストロの城』の影響が大きいですが、最初のアニメ第1シリーズのルパンは、それとは大きくかけ離れた人物像でした。

多様な時代を反映する男、ルパン三世

『ルパン三世 カリオストロの城』4D版。2019年11月に期間限定で公開された(画像:トムス・エンタテインメント)
『ルパン三世 カリオストロの城』4D版。2019年11月に期間限定で公開された(画像:トムス・エンタテインメント)

 2019年12月6日(金)、山崎貴監督による劇場版『ルパン三世 THE FIRST』が公開されます。シリーズ初の3DCGアニメーションとなる本作で、どのようなルパン像が描かれるのか、楽しみにしているファンも多いことでしょう。上映に先立って、日本テレビ「金曜ロードSHOW!」枠で『ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE』(11月22日)、『ルパン三世 プリズン・オブ・ザ・パスト』(11月29日)が2週連続で放送されます。

 ところで皆さんは、「ルパン三世」が、1971年に放送された最初のテレビシリーズ『ルパン三世』(以下、テレビ第1シリーズ)以来、断続的ながら48年間新作が発表され続け、『ドラえもん』や『アンパンマン』を超えて、『サザエさん』に次ぐ長寿アニメシリーズであることをご存知でしょうか?

 2019年11月時点で、テレビシリーズ5本(計278話)、テレビスペシャル27本、劇場版5本、OVA3本もの作品が発表され(スピンオフ作品や他作品とコラボしたものは除く)、作品ごとにバラエティに富んだデザインや性格のルパンが活躍しています。

 ルパン三世といえば、アルセーヌ・ルパンの孫で、神出鬼没な天下の大泥棒。変装の名人で頭脳明晰だけど、美女に甘いのが弱点……と誰もがイメージすると思います。しかし、逆にいえば、その「設定」さえ守っていれば、目的のためなら殺人をも厭わない非情な男であっても、偶然出会った美少女を救うために一国を相手取って戦う王子様のような男でも、ルパン三世になりえるという稀有なキャラクターなのです。

 ルパンのキャラクター像の原点は、当然モンキー・パンチ氏による原作漫画『ルパン三世』にあります。1967年から『漫画アクション』に連載された同作でのルパンは、前述のような設定は提示されていたものの、よりドライでハードボイルド寄りのキャラクターでした。また基本的に1話完結でナンセンスやスラップスティック風のお話も多く、ルパンというキャラクターの内面が深く描かれることもあまりありませんでした。

 そして1971年、最初のテレビアニメシリーズ『ルパン三世』が放送されます。このテレビ第1シリーズはルパンが緑のジャケットを着用しているため、「緑ルパン」とも呼ばれています。

【画像】どれだけ見てる? 多様な映像作品の「ルパン像」(13枚)

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