いる意味ある? 『ドラゴンボール』フリーザ様の側近ふたりが弱すぎかもしれない問題
『ドラゴンボール』のフリーザは、ご存知のように作中屈指の強キャラとして描かれましたが、その側近のふたり、ザーボンとドドリアに対しては「弱すぎる」との声もきかれます。言われるほど弱いのか、原作の物語を振り返ります。
フリーザの側近ふたりは本当に弱いの?

『ドラゴンボール』シリーズの人気キャラクターのひとりである「フリーザ」は、「宇宙の帝王」と称され、「ベジータ」をはじめとするサイヤ人や強い宇宙人たちを率いて軍を結成し、宇宙の星々を我が物にしてきました。その強さも本物で、自ら戦闘力53万(第1形態時)と明かしたセリフは、全国の子どもたちを絶望のどん底に突き落としたものです。
そのようなフリーザについて、ネット上では「フリーザはめちゃくちゃ強いのに部下が弱すぎじゃない?」と指摘する声が見られました。フリーザの部下たちは果たして、そのようにいわれてしまうほど弱いのでしょうか。ひとまず側近のふたりについて、原作に描かれる内容を改めて確認していきます。
※この記事には『ドラゴンボール』のキャラの生死に関わる記述があります。
フリーザは変身するごとにパワーアップしていくタイプで、しかもその第1形態で、サイヤ人の王であるベジータの父を倒してしまうほどの強さです。第2形態では100万以上の戦闘力を持ち、片手を振り上げただけで辺り一体を吹き飛ばすほどの恐るべきパワーを見せつけました。
そのフリーザが、ドラゴンボールを集めて永遠の命を手に入れるため、側近の「ザーボン」と「ドドリア」を従えてナメック星に襲来します。そしてドラゴンボールを集めようとするベジータ、および地球からやって来た「クリリン」や「悟飯」たちと、三つ巴の激しい争奪戦を繰り広げました。
そうしたなかザーボンはベジータと戦い、瀕死になったベジータを水中に沈め、一度は死の淵へと追い込むことに成功しています。ただ、そこからザーボンは確認を怠り、とどめを刺すチャンスをみすみす無駄にしたのでした。これに対しフリーザは、怒気を露わにする様子ではなかったものの、淡々とその詰めの甘さをなじっています。このような、いわゆる「舐めプ(舐めたプレイの意のスラング)」の挙句、のちにザーボンはパワーアップしたベジータに倒されてしまいました。
この一連の展開についてネット上では「上司からすると舐めプだけは許せんだろうな」「舐めプして窮地に陥るのは定番の展開」などといった声が見られます。全宇宙でも相当の戦闘エリートでなければ敵わないほどの戦闘力はあるものの、その詰めの甘さが命取りになるタイプでした。
またもうひとりの側近であるドドリアも、設定上はザーボンと同格程度の戦闘エリートのようですが、フリーザが惑星ベジータを滅ぼした事実をベジータに伝えたところ、怒ったベジータによって一撃で殺されてしまいました。そのことを知らないフリーザは、自分のもとに戻ってこないドドリアに対して「もういいです あんなガキども(フリーザとしては、クリリンや悟飯たちを追っているという認識)をつかまえられないようなバカは ほっておきましょう」と発言しています。
側近に対してのこの言葉を考えても、フリーザ自身も部下の能力を信じていなかったのかもしれません。いずれにしてもこのナメック星における戦いで、フリーザの側近のふたりは死んでしまいます。「もっとマシな部下は見つからなかったのか?」といった声が聞かれる一方、「フリーザが有能すぎるから黙って言うことを聞く駒さえいればそれでいいんだよ」といった見方もあるようです。
また「それなりに強いとフリーザが怖がって潰しちゃうんじゃない?」「自分の脅威になる存在を消してイエスマンだけ残したんだろうな」という意見も見られました。
(マグミクス編集部)