『ワンピース』史上一番「海賊」らしいキャラって? 「ルフィではない」の声、多数か
『ONE PIECE(ワンピース)』は海賊王を目指すルフィの冒険を描いていますが、ネット上では「みんな悪魔の実の能力に頼りすぎていてやってることが海賊というより戦争」「そもそも海賊マンガなのか?」と指摘する声があがっていました。では、『ONE PIECE』でもっとも「海賊」らしいキャラは誰なのでしょうか。
海賊マンガなのに海賊らしくない?
『ONE PIECE(ワンピース)』は海賊王を目指すルフィの冒険を描いていますが、ネット上では「やっていることが海賊っぽくない」「そもそも海賊マンガなのか?」と指摘する声が一部のファンからあがっていました。では、『ONE PIECE』でもっとも「海賊」らしいキャラといえば、いったい誰を指すのでしょうか。
まずは麦わらの一味の船長であるルフィの「海賊らしからぬ行動」を振り返りましょう。略奪行為を一切しないため、ネット上では「海賊マンガに思えない」「海賊って一体何だっけ?」といった声があがり「海賊」への定義に疑問を持つ意見が見受けられました。
そもそも世間でいう海賊とは、ほかの船を襲い積み荷を略奪したり、土地を占拠して手柄を立てたりといったマイナスなイメージがほとんどでしょう。しかし、中世では国を守るために海賊と手を組んだ過去や、水軍のことを海賊と称する場合もあったことから世間的なイメージがすべてではないようです。
今回は世間的なイメージ通りの「海賊らしさ」をもっとも体現しているキャラをあげてみましょう。
まず、ネット上で圧倒的に名前があがっていたのが、黒ひげことマーシャル・D・ティーチです。黒ひげは身長が344cmもあるうえ、海賊帽を被り、残忍そうな表情も「海賊らしさ」をかもし出しています。
もともと白ひげ海賊団の2番隊隊員であった黒ひげは、「ヤミヤミの実」の能力を手に入れるため仲間を殺して能力を奪っています。また仲間であったポートガス・D・エースを政府に引き渡すことで、王下七武海の称号を得ると言う非道な行動をとりました。
その後、黒ひげは大監獄「インペルダウン」から海賊たちを解放し、自身の仲間に加えます。さらには瀕死の白ひげ(エドワード・ニューゲート)にとどめを刺し、「グラグラの実」を奪うことで、ありえないはずの「ふたつの悪魔の実」の能力者となりました。
現在、四皇まで登りつめている黒ひげについて、尾田栄一郎先生は62巻の質問コーナー「SBS」にて「“黒ひげ海賊団”は最も海賊らしくというテーマがある」と語っています。原作者本人が語っていることからも『ONE PIECE』史上もっとも海賊らしい人物は黒ひげといっても過言ではないかもしれません。
ほかにも、ゴール・D・ロジャーをあげる声も多いようです。『ONE PIECE』の本筋が描かれる大海賊時代の波を作り出した人物であり、作中でただひとり「海賊王」の称号を持つことからも「海賊らしい」キャラを考えられています。
ロジャーは残虐性こそ見られないものの、かなり好戦的です。また、世界で誰も成し遂げたことのなかった「偉大なる航路(グランドライン)」を制覇し、富、名声、力のすべてを手に入れました。
そのため、好戦的で名誉を手に入れたという点では、世間的な海賊のイメージにロジャーもあてはまるのではないでしょうか。
(マグミクス編集部)