もう来年10周年? 「ちょっと」隠れた2014年の名作アニメ4選
来る2024年に、放送から10周年を迎える2014年アニメから、大ヒット作の影に少し隠れながらも面白さは決して負けていない4作品を紹介します。みなさんはいくつ覚えているでしょうか?
年末年始に観たい、少し懐かしいアニメ

2014年と言えば『アナと雪の女王』や、『妖怪ウォッチ』といったアニメが社会現象級のヒットとなった年です。アニメ『ONE PIECE』は「ドレスローザ編」が開幕した辺りで、ほかにも『ラブライブ!』の第2期が人気を博し、『ノーゲーム・ノーライフ』や『SHIROBAKO』『シドニアの騎士』といった、のちに劇場版が制作されたヒット作品もありました。
上記したようなタイトルは多くの人の記憶に残っているでしょうが、ほかにも多くの傑作もありました。今回はそんな「ちょっと隠れた」2014年の名作アニメから、特におすすめしたいものを4作品紹介します。いずれも今観ても充分に面白いものばかりなので、この冬の休みにチェックしてみてください。
●『一週間フレンズ。』
『一週間フレンズ。』は友達との記憶のみが一週間で消えてしまう藤宮香織と、彼女と友達になりたいと願う長谷祐樹の、ふたりの高校生による青春ラブストーリーです。のちに同じマンガを原作とする実写映画も公開されたため、ご存知の方もいるかもしれません。
淡いタッチの画面と優しい雰囲気、そしてふたりのピュアさに惹かれた人が当時は多数おり、なかにはブレイク中だった雨宮天さんの初期の代表作として記憶している人もいるのではないでしょうか。この作品は「Amazon Prime Video」「U-NEXT」「バンダイチャンネル」などで観ることができます。
●『少年ハリウッド -HOLLY STAGE FOR 49-』
『少年ハリウッド -HOLLY STAGE FOR 49-』はアイドルユニット・少年ハリウッドとして活動する少年たちの姿を描いた青春ストーリーで、翌年の2015年には続編『少年ハリウッド -HOLLY STAGE FOR 50-』も放送されました。
当時から女性向けのアイドルものや歌ものは珍しくありませんでしたが、『少年ハリウッド』は登場キャラクターの等身大の葛藤を丹念に描いているのが特徴のひとつで、特に本作の「アイドルとは」というテーマの描き方は今もなお色褪せません。
その一方で、1話丸ごと使って演劇や歌番組を描写するなどユニークな試みも多く、今も熱心なファンが多いのもうなずける傑作です。この作品は「dアニメストア」「Amazon Prime Video」「バンダイチャンネル」などで観ることができます。
●『普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。』
アイドルもの、(聖地巡礼につながる)ご当地ものという当時の人気要素が組み合わさった『普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。』も、瑞々しさのある快作でした。本作は千葉県の流山市をモデルにした流川市のふたり組ローカルアイドル「流川ガールズ」が町おこしのために頑張るという物語で、のちにOVAも制作されています。
本作や、ほかにも『ばらかもん』や『僕らはみんな河合荘』『まじもじるるも』などのように、飛び抜けて派手ではないですが、2014年はじわりと良さを感じられる作品が多くありました。こうしたアニメこそ、年末年始に落ち着いてみるのにふさわしいかもしれません。この作品は「dアニメストア」「Amazon Prime Video」「バンダイチャンネル」などで観ることができます。
●『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』
2014年は春クールに大量のロボットアニメの放送が始まりましたが、インパクトという点では秋クール開始の『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』が断トツでした。本作は皇女として育てられていたものの、身分と名前をはく奪されドラゴンと戦う一兵士となったアンジュという女性を軸としたロボットアニメです。
アンジュ役の水樹奈々さんや、その相方となるタスク役の宮野真守さんを始めとする、とにかく豪華な声優陣(チョイ役として鬼頭明里さんの名前も!)、さらに刺激的なネタや展開続きで「ちょっと隠れた」というにはアクが強い作品ですが、2010年代の新作ロボットアニメでも屈指の面白さを、2クールにわたって提供してくれたことは間違いありません。
未見のロボットアニメファンはぜひチェックしておきましょう。この作品は「dアニメストア」「Amazon Prime Video」「U-NEXT」などで観ることができます。
(はるのおと)