「名前詐欺じゃね?」『ワンピース』弱いと思いきや…実は「エグい強さを秘めた悪魔の実」3選
『ONE PIECE』では一見弱そうな名称にもかかわらず、実はかなり高い戦闘能力を秘めた「悪魔の実」が登場します。そのなかでも、とくに名前と能力のギャップがすごかった悪魔の実を取り上げます。
名前に似合わず、殺傷能力が高すぎる?
『ONE PIECE』を語る上で、なくてはならないのが「悪魔の実」です。能力のバリエーションが豊富にあるのはもちろんのこと、個性的な「名前」も注目すべきポイントです。
時には名前のイメージと能力の強さが一致しない「悪魔の実」も存在し、読者の度肝を抜くことがあります。本記事では、とくに「名前詐欺」のように思える、圧倒的な力を秘めていた「悪魔の実」について取り上げます。
まずは、元天竜人であり、かつて王下七武海の一員として君臨していたドンキホーテ・ドフラミンゴが食べた「イトイトの実」です。「糸」はとても細く、簡単に切断できそうなイメージから「そんなに強くはないのでは?」と感じた読者も多いのではないでしょうか。
しかし「イトイトの実」は、能力者の体から生み出した糸を操る能力で、糸で対象を斬り裂いたり、弾丸のように発射したりと、かなり攻撃的な能力を持っています。
さらに、雲に糸をかけて空中を移動したり、糸で他人の体の自由を奪い、操り人形のように動かしたりと、幅広い応用力でさまざまな状況で活用できます。
そして「イトイトの実」最強の技と言われているのが「鳥カゴ」で、糸の束を作り出して広範囲を覆い尽くし、巨大な檻を作り出します。
ドレスローザ編では、ドレスローザ全体を巨大な「鳥カゴ」で覆いました。さらに時間が経つにつれて「鳥カゴ」を収縮させることで、ドレスローザにいる人々を切り刻み、皆殺しにしようとしたのは驚きです。
まさに身の毛がよだつような恐ろしい技で、ルフィがドフラミンゴに勝利しなければ、ドレスローザは血の海と化していたかもしれません。
ルフィたちがビッグ・マム海賊団と戦ったホールケーキアイランド編では、「ペロペロの実」という悪魔の実が登場します。この実を食べたのはビッグ・マムの長男、シャーロット・ペロスペローでした。
「ぺロペロ」という響きからわかるように、食べ物の「キャンディ」を自在に操る能力です。
キャンディを使ってどのように戦うのか疑問でしたが、実は「ペロペロの実」は戦闘においてかなりの汎用性を発揮します。例えばキャンディで相手の全身を覆い尽くすことで、窒息死させることも可能です。
また、自らの身体を硬いキャンディで覆う「キャンディアーマー」という技は、至近距離での大爆発から身を守りました。
「ペロペロ」というファンシーな響きから一見弱そうに感じますが、攻防に優れた悪魔の実であると言えるでしょう。
そしてペロスペローの弟であり、ビッグ・マム海賊団の最高幹部「スイート3将星」のひとりシャーロット・カタクリも、一見弱そうに聞こえる「モチモチの実」の能力者です。
モチといえば、よく伸びる食べ物という程度の印象しかありませんが、カタクリは自らが生み出したモチを変幻自在に操り、バリエーション豊かな攻撃を展開しました。
そして882話では、カタクリが「モチモチの実」の能力を「覚醒」させている事実が明かされています。「モチモチの実」は超人系悪魔の実ですが、超人系悪魔の実は「覚醒」することにより、周辺の環境にまで影響を与えることができます。
覚醒した「モチモチの実」の能力により、周囲の壁や天井を大きな餅に変えて大きな鏡餅を作り、その餅の下に生き埋めにする技や、周囲を餅に変化させて波のように動かす技を披露しました。自在に変化する餅の特性を活かした多彩な攻撃が特徴のようです。
このように、あまり強そうではない名称ながら、実際には非常に高い戦闘能力を秘めた「悪魔の実」を振り返りました。カタクリだけでなく、ドフラミンゴも「イトイトの実」を覚醒させており、ペロスペローは覚醒の描写こそないものの、7億ベリーもの懸賞金がかけられているので、彼もかなりの大物だと思われます。
今回紹介した「悪魔の実」は名前詐欺というだけではなく、能力者たちのたゆまぬ研鑽によって、その能力を高めたのかもしれませんね。
(LUIS FIELD)