「意味がわかって鳥肌…」ドラクエタイトルに秘められた「秀逸すぎる伏線」3選
「ドラゴンクエスト」シリーズの歴代ナンバリング作品には、固有のサブタイトルが存在します(初代を除く)。どれもメインストーリーの核心に迫る、大きな「伏線」が隠されていました。ゲーム終盤やクリア後にはじめて真意が明らかになる、秀逸なサブタイトルについて振り返ります。
意味がわかった瞬間に感動! 歴代サブタイトルの見事な伏線回収

初代を除いた「ドラゴンクエスト」シリーズの各ナンバリングタイトルには、それぞれ固有のサブタイトルが存在します。そのどれもがストーリーの内容や核心に迫る、大きな「伏線」などが隠されていたことをご存知でしょうか。
なかでも、発売前からそれまでのシリーズと少々毛色の違うサブタイトルに感じたのが、『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』(以下、ドラクエ5)でした。
当初は「花嫁」というワードと、過去の『ドラクエ』作品とのつながりがあまりイメージできませんでしたが、いざフタを開けてみるとよく考えられた、秀逸なサブタイトルだと判明します。
実は『ドラクエ5』の本当の意味でのキーパーソンは主人公ではなく、天空の勇者の血を引く「花嫁」のほうでした。同作は主人公が勇者ではない初の『ドラクエ』作品であり、あらかじめサブタイトルで「花嫁こそが天空の勇者の末裔である」と指し示していたことに感心させられます。
また、よくある王道のストーリーかと思いきや、終盤でサブタイトルの真の意味が判明したのが『ドラゴンクエストVI 幻の大地』(以下、ドラクエ6)です。
『ドラクエ6』の主人公は、拠点を置いているライフコッドで、自分たちの住む世界とは異なる世界「幻の大地」に関する噂を聞きます。このときは、いかにもRPGにありそうな未知なる世界へと旅立つようなイメージを抱かされます。
そしてその後、村の精霊に導かれ、主人公はふたつの世界を駆け巡って魔王ムドーの討伐を目指しますが、物語は思わぬ方向へと動き出します。
実は、プレイヤーの操作する主人公が最初にいた世界こそが「夢の世界」で、現実の世界のほうが「幻の大地」だったことが判明するのです。多くのプレイヤーがミスリードさせられた内容がサブタイトルになっていて、プレイヤーとしては「してやられた」感がありました。