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初代『ドラクエ』の思い出 「ゆうべはお楽しみでしたね」に少年は興味を引かれ…

いまだに超えるゲームがない、当時の感動

子供に読ませたい『ドラクエ1』の絵本も。『ドラゴンクエスト あそびえほん めざせ竜王じょう!』(スクウェア・エニックス)
子供に読ませたい『ドラクエ1』の絵本も。『ドラゴンクエスト あそびえほん めざせ竜王じょう!』(スクウェア・エニックス)

 結局、親にねだって『ドラクエ1』を入手した筆者は、友達に聞いた情報を手掛かりに、おそるおそるプレイを開始しました。まずお城で王様と話し、次に宝箱から120ゴールドと「たいまつ」、「かぎ」を入手してラダトームの街に向かいます。そして「こんぼう」と「ぬののふく」を購入し、いざフィールドへと旅立ちました。

 どこか悲しげなフィールドのBGMを聞きながら歩いていると、おどろおどろしい効果音とともに突然モンスターが姿を現しました。それがスライムかスライムベスかは覚えていませんが、どうにか倒して経験値とゴールドを入手しました。HP(ヒットポイント)が減ったら宿屋に泊まって回復。いざという時のために「やくそう」を買い整え、あとは戦い続けてレベルを上げてゴールドを貯めて「かわのたて」と「どうのつるぎ」を購入して装備しなおし、飛躍的に戦力がアップしたのでさらに遠出をし、より強力なモンスターと戦い次の街を目指します。

 この一連のごく当たり前のRPGの流れと、冒険の中でキャラクターが成長していく喜びを教えてくれたのが『ドラクエ1』でした。

 初めて「ホイミ」や「ギラ」の呪文を覚え、喜んで使っていたら近くに町がない場所でMP(マジックポイント)が切れてしまい、「しんでしまうとは なにごとだ!」と王様の元に戻されたこともありました。アイテムやMPの管理という概念もやはり『ドラクエ1』で習得したのです。

 そうして冒険を続け洞窟でドラゴンを倒してローラ姫を救出したときの感動や、ついにたどり着いた竜王の城で、ようやく竜王を倒したと思ったら、真の姿を現した時の絶望感。HPもMPも残り少ない状況で、祈るような気持ちで繰り出した攻撃が竜王をやっつけたときの感動は、今でも鮮明に思い出せます。

 その後も「ドラクエ」シリーズをはじめとした多くのRPGをプレイしてきましたが、そのときの感動に勝るものには、まだ出会えていません。

(ライター 早川清一朗)

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