最終章でもファン驚愕 『ワンピ』後から「Dの一族」と明かされたキャラたち
マンガ『ONE PIECE』において重要な立ち位置にいる「Dの一族」ですが、なかにはファンから「後付けだったのでは?」と言われるキャラクターも存在しています。初登場から時間が経ってから明かされる事実に、ファンはどのような思いを抱いたでしょうか。
初登場から1000話近くが経って明かされた真実!
※この記事では『ONE PIECE』最終章の内容に触れています。
最終章が毎週盛り上がりを見せるマンガ『ONE PIECE』の1085話にて、アラバスタ王国のネフェルタリ家が「D」の一族であることが判明しました。ネフェルタリ家といえば、かつて麦わらの一味とともに冒険を重ねたアラバスタ王国の王女ネフェルタリ・ビビの血筋です。
麦わらの一味の元クルーであるビビが実はDの一族の末裔だった、というあまりにも衝撃すぎる展開に、ネット上ではファンからのさまざまな意見が出ていました。
『ONE PIECE』にはこれまでも、意外な人物が「Dの一族」だったということが判明し、その都度議論を呼んできました。本記事ではファンから賛否両論の意見を生んだ「Dの一族」のキャラクターについて紹介します。
まずは、「Dの一族」がどのような人びとなのか簡単におさらいしておきましょう。「Dの一族」とは、『ONE PIECE』の主人公モンキー・D・ルフィに代表される「名前の一部に『D』がつく人々」のことです。たいてい、名字と名前のあいだにミドルネームのような形で「D」が組み込まれています。
これまでに登場した「D」の一族は多く、海賊王ゴール・D・ロジャー、その息子のポートガス・D・エースをはじめ、敵キャラには黒ひげ海賊団の総督マーシャル・D・ティーチなどがいます。種族もさまざまで、巨人族であるハグワール・D・サウロも「Dの一族」のひとりでした。
「D」に関する決定的な情報は明らかになっていないものの、作中ではしばしば「D」についての噂が飛び交っており、元天竜人であるドンキホーテ・ロシナンテの話によると、「D」の名を持つ一族は「宿命の種族」であり、ある地方では「神の天敵」(原作764話)と呼ばれることもあります。
また、サクラ王国(元ドラム王国)の医師・Dr.くれはによれば「Dの意志」というモノが存在するようです(原作154話より)。これらのことから、「Dの一族」は『ONE PIECE』の世界になんらかの大きな影響を与える存在であるということが考えられます。
これほどまでに重要な「Dの一族」ですが、突然、想定外のキャラクターが「Dの一族」だと明かされることもあるため、ファンから「Dの一族であるという設定は後付けでは?」と言われてしまうこともありました
その最たる例が、冒頭で述べた「ネフェルタリ家」でしょう。ビビの初登場は原作103話で、登場から1000話近くが経った今でも根強い人気を誇るキャラクターです。
ここでネフェルタリ家について簡単な補足を入れておくと、ネフェルタリ家はもともと、現在の世界を作ったとする「最初の20人」の血族でした。他の19人は現在の世界で最も偉いとされる「天竜人」になりましたが、ネフェルタリ家はそれを選ばず、地上に降りて「人間」になったと言われています(原作908話)。
そんなネフェルタリ家が突如「Dの一族」の一員だったと明かされたことで、ネット上には多くの意見が飛び交っていました。特に多かったのが「ビビがDの一族の一員だったことは『後付け』だったのでは?」という意見です。
2017年6月23日に発売された書籍『ONE PIECE総集編 THE 21st LOG』(著:尾田栄一郎/集英社)では、作者の尾田先生から「ビビには当初王女としての設定はなかった」という事実が明かされています。そもそも原作の途中で「王女」という役割に柔軟に変更されたビビですから、ファンの意見の通り「Dの一族」という設定は後付けかもしれません。