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『鬼滅』きっかけで後から不満爆発? 色んな理由で原作者「ブチギレ」のアニメ

数あるアニメのなかには、その内容が原作者の逆鱗に触れてしまった作品も少なくありません。『無責任艦長タイラー』『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』『しろくまカフェ』……。アニメファンをざわつかせた騒動を振り返っていきます。

原作準拠の『鬼滅の刃』がうらやましい?

画像は「無責任艦長タイラー MUSIC FILE 5 “TENSHINRAMMAN”」(キングレコード)
画像は「無責任艦長タイラー MUSIC FILE 5 “TENSHINRAMMAN”」(キングレコード)

 マンガやライトノベルの作者にとって、アニメ化はひとつの夢といえるものでしょう。ですがそうして作られたアニメのクオリティや内容によっては、むしろ作者が失望を味わうこともあるようで、怒りを表明する騒動が起きてしまったケースも少なくありません。

●『無責任艦長タイラー』

 1993年に放送されたアニメ『無責任艦長タイラー』は、吉岡平先生の小説「宇宙一の無責任男」シリーズを原作にした痛快スペースオペラでした。まだライトノベルのアニメ化が珍しかった時代に、その先駆けとして登場した作品でしたが、主人公をはじめとする原作キャラクターが大きく改変されていたため、吉岡先生にはいろいろと思うところがあったようです。

 のちに『真・無責任艦長タイラー』としてアニメの設定を踏襲したリメイク作品を手がけるなど、先生自身も少なからずアニメ版を認めていた部分はあったようですが、それでも消化しきれていない思いがあったのでしょう。

 2020年12月には、劇場版『鬼滅の刃 無限列車編』を作者の吾峠呼世晴先生がお忍びで観に行き、感激したという報告を受けて、吉岡先生は自身のTwitter(現:X)「素直に羨ましいと思った」「だって映画の中で声優さんたちが発する命を吹き込まれたセリフは 悉く原作通りで 場面も ほぼ原作通りだもんなあ」「『代表作とされる作品が原作ではなく他人が大幅に手を入れ根幹テーマを全否定されたアニメである現状』は かなりキツい」などとつぶやきました。

 さらに「あのアニメは『好きだ』それは誤解して欲しくないが」と注釈を付けつつ、「自分の主義主張と正反対のテーマを持ったアニメが(中略)そのまま自分の死後は代表作にされてしまう恐ろしさ 余人にはわかるまい」と、言葉を続けていました。

 吉岡先生は惜しまれながら2023年1月に亡くなったため、こうした言葉の真意は分かりません。ですがネット上では「ライトノベルにのめり込んだきっかけが『無責任艦長タイラー』でした」「ラノベでお世話になりました」「愛すべき一冊を生み出してくれた先生に感謝と哀悼を」といった声が多く上がっており、アニメだけでなく原作小説も深く愛されていたことが伝わってきます。

●アニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』

 1990年代を代表する人気アニメだった『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』も、原作者・和月伸宏先生から厳しく評価されていた過去があります。

 というのも当時発売された単行本のなかで「はっきり言ってアニメの出来不出来には責任持てません」などと明確に不満が語られており、単行本10巻では「当初危惧していたよりずっと良い出来になっている」と前置きしつつも、演出の間の悪さや脚本の詰め込みすぎ、見当違いのサブタイトルなど、気になる点を挙げていました。

 単行本15巻に至る頃には「安心して、毎週見れるようになりました」と語っていたものの、2022年に新作アニメの放送が決定した際には「今作は信頼できる新スタッフと忖度一切なしのガチ選考で選ばれた実力派新キャストでの制作となります」と、含みのあるコメントを寄せています。

 前作への不満が見え隠れしたコメントに対し、ネット上では「『今作は』ってことはつまり前作は……」「和月先生なんか漏れてるゾ(笑)」「いまだに消えない旧アニメへの恨みが感じられる」などと話題になりました。

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