「ファン絶望」「主人公メンタル崩壊」 まさかの死に方をしたジャンプキャラたち
人気キャラでも作品の展開によっては、まさかの死に方をしてしまうことは少なくありません。「週刊少年ジャンプ」でヒロインや主人公に多大な影響を与えたキャラでも、容赦なく死んだケースを振り返ります。
ストーリー上は仕方ない死?

メインキャラだったり人気キャラだったり、マンガには「死なないだろう」「死んでほしくない」と思わせるキャラが多数登場します。しかしそういったキャラでも、ストーリーの流れで容赦なく死んでしまうこともありました。今回は、「週刊少年ジャンプ」の作品から、意外過ぎる「まさかの死」を迎えてしまったキャラを振り返ります。
●『シティーハンター』槇村香
『シティーハンター』の主人公・冴羽リョウとヒロインの槇村香は、恋人になりそうでならない絶妙な距離感で描かれていました。最終回でも、くっつくのかくっつかないのか微妙なところで、いつもの日常生活を描いて完結します。
ふたりのその後が気になっていた読者に衝撃を与えたのが、「週刊コミックバンチ」にて続編として連載された『エンジェル・ハート』でした。なんとこの作品は、すでに香が事故死しているという設定からスタートするのです。
同作の主人公・香瑩の記憶によると、リョウと香は結婚が決まっていたものの、式を挙げずに写真だけを残すことにしました。しかし撮影に向かう途中、香は車に轢かれそうになった子供を助けようとして亡くなってしまいます。
同作は『シティーハンター』のパラレルワールドという設定ですが、この香の死にショックを受けたファンは多かったようで、ネット上では「何よりもリョウが気の毒すぎる」「『エンジェル・ハート』面白いけど最初はずっとモヤモヤしながら読んでた」などの声も出ていました。
●『NARUTO-ナルト-』日向ネジ
『NARUTO-ナルト-』の日向ネジも、その死が大きな話題になったキャラです。名家である日向家「始まって以来の天才」と称される実力の持ち主で、将来的にナルトと結婚することになる日向ヒナタとは宗家・分家の因縁があるなど、重要キャラとしての要素の強いキャラクターでした。
ナルトのライバルキャラとして活躍し続けるのかと思われたネジでしたが、「忍界大戦編」でナルトとヒナタをかばって突如命を落としてしまいます。初期からのメンバーである日向ネジの死は読者にも衝撃を与えたようで、ネット上でも驚きの声が溢れました。
作者の岸本斉史先生がのちに出演した番組『漫道コバヤシ』で語ったところによると、ナルトとヒナタを結びつけるきっかけとして、ネジの死を描いたそうです。ストーリー上仕方のない流れではあるものの「わざわざ殺さなくても良かったのに……」と、ネジ好きの読者からは悲しみの声もあがりました。
●『ONE PIECE』ポートガス・D・エース
『ONE PIECE』のポートガス・D・エースも、「まさかの死」が描かれた代表的なキャラクターです。主人公ルフィの義兄であり、白ひげ海賊団の2番隊隊長という人気、実力、肩書的にも最後まで生き残ってくれそうなキャラクターでした。
しかし、そんなエースにピンチが訪れます。「黒ひげ」ことマーシャル・D・ティーチとの戦いです。ティーチは「ヤミヤミの実」をめぐって仲間を殺し、白ひげ海賊団から脱走していました。エースは白ひげ本人の「妙な胸騒ぎ」による制止を振り切って飛び出し、ティーチに敗れ海軍に捕らえられてしまいました。
その後、海賊王ゴール・D・ロジャーの息子と公表され、海軍本部のマリンフォードで処刑されそうになったエースでしたが、一度は白ひげ海賊団やルフィの奮闘で救出されます。しかし、白ひげを侮辱した海軍大将・赤犬の挑発を無視できず、その後戦闘直後の動けないルフィをかばって赤犬に殺されてしまいました。
『ONE PIECE』作中で、過去編以外でメインキャラが死亡するのは初であり、ルフィは精神崩壊寸前まで追い込まれ、読者にも大きな衝撃を与えています。
音楽雑誌「サウンド&レコーディング・マガジン」2012年4月号にて、作者の尾田栄一郎先生が中田ヤスタカさんと対談した際、尾田先生はエースに関して「エースが出たときの反響はすごかったですよ。だからエースを殺していいものかどうか結構悩みました。でも僕の中では初めてエースを描いたときにそうなることは決めていたんです。」と語っていした。
救出されて読者がほっとした後の死亡という衝撃展開で、エースの死には今も賛否が出ていますが、2021年に行われた「第1回ONEPIECEキャラクター世界人気投票」ではエースは9位にランクイン。いまだに高い人気を誇っています。
※冴羽リョウの「リョウ」は、正しくは「けものへん+うかんむりなしの寮」。
(マグミクス編集部)