「まんまじゃん」「身のこなしも凄ッ」 再現度に驚愕の「実写版ヒロイン」たち
昨今、数々の人気マンガが実写化されており、原作に忠実なキャラクター像を再現し、視聴者を驚かせた人気女優たちも数多く存在します。なかでも、まるでマンガのなかから飛び出てきたほどの再現度を誇ったキャラを振り返ります。
映画初主演で血みどろのヒロインを熱演!

これまで数々の人気マンガが実写化されてきましたが、なかには実写化に際して、ファンのあいだで賛否両論が巻き起こることもあります。その理由はさまざまですが、とくに「実写化されたキャラクターが原作と異なるイメージだった」というケースは、議論が白熱しやすいようです。
逆に俳優陣の再現性の高さで多くのファンを驚かせた作品もありました。今回は実力派女優たちによる再現がすごすぎた、「実写版のヒロイン」たちを振り返りましょう。
●広瀬すずさんによる『ちはやふる』綾瀬千早
末次由紀先生の人気マンガ『ちはやふる』(講談社)は、競技かるたに情熱をかける高校生たちの青春ストーリーです。主人公である綾瀬千早(あやせ・ちはや)は、小学6年生のとき福井県から引っ越してきた少年・綿谷新(わたや・あらた)に出会ったことがきっかけで、競技かるたのおもしろさに目覚めます。
2016年3月に公開された『ちはやふる』の実写版映画『ちはやふる ー上の句ー』で千早を演じたのは、当時現役高校生だった広瀬すずさんです。広瀬さんはその後も『ちはやふるー下の句ー』(2016年4月公開)『ちはやふるー結びー』(2018年3月公開)と、シリーズを通して千早役を演じ切りました。
2018年3月の『ちはやふるー結びー』公開時、「otocoto」でのインタビューで広瀬さんは「千早を演じたことで、私の女優としての土台が出来て、今では『右手、左手、ちはやふる』というくらい、身体の一部になっています」と発言しています。
同インタビューのなかでは、広瀬さんが競技かるたの練習に熱くなりすぎて手の皮がむけ、血が出てしまったというエピソードや、競技かるたの試合の場面を一週間もかけて撮影したことなど、文字通り血のにじむような努力で千早を演じたことなどが明かされています。
広瀬さんにとってそれほど思い入れの深い千早役の再現度には、ネット上でも「広瀬すずさんは千早を演じているときがいちばん輝いてる」「千早を演じられるのはすずちゃんだけ」「演技力だけでなく持ち前の身体能力の高さも役にピッタリ」「ここぞの時の目のアップの場面かっこよすぎる」など、多くの賞賛の声が挙がっています。
●山田杏奈さんによる『ミスミソウ』野咲春花
『ハイスコアガール』(スクウェア・エニックス)や『でろでろ』(講談社)などで知られる人気漫画家・押切蓮介先生が描いた『ミスミソウ』(ぶんか社)は、主人公が壮絶なイジメを受けたうえ、とある悲劇によって壮絶な復讐に打って出るトラウマ級のマンガです。
2018年4月7日に公開された実写版映画『ミスミソウ』で主人公・野咲春花を演じたのは、女優の山田杏奈さんです。当時17歳だった山田さんは、映画初主演にして、何人も同級生たちを殺害する可憐な少女役を熱演し大きな話題を呼びました。
山田さんはエンタメ特化型情報メディア「SPICE」でのインタビューで、自身のことを「プランを立てて演じるタイプ」だと語っています。自身が演じている役が、「『どうしてこういう行動をとるのか』ということをしっかり細かく考えている」のだそうです。
このように綿密に計算された役作りが、春花というキャラクターの再現度を高めたのかもしれません。「透き通る美しさと引き込まれそうな目の演技が凄い、この役は山田杏奈ちゃんしかできないと思う」「怖いけど美しい」と絶賛を集めました。
山田さんは2024年1月19日から公開される実写版映画『ゴールデンカムイ』で、ヒロインのアイヌの少女・アシリパ(「リ」は小文字)を演じています。アシリパに扮した山田さんの凛々しく美しい姿に、SNS上では「アシリパが山田杏奈ちゃんというだけで期待できる」「『ミスミソウ』の時に、美少女だけどやるときはやるってイメージついてるしピッタリ」など期待の声が多数出ていました。