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TVアニメ「ヒット」の予測が難しいワケ。そもそもヒットの基準は?【この業界の片隅で】

何をもって「ヒット作」と呼ばれるのか?

『けものフレンズ』と動物園のコラボは定番となっている。画像は千葉市動物公園と京都市動物園で2019年10月から実施されている、リアル謎解きゲーム「お宝を目指せ! すっごーい謎解きラリー!」 (C)けものフレンズプロジェクト
『けものフレンズ』と動物園のコラボは定番となっている。画像は千葉市動物公園と京都市動物園で2019年10月から実施されている、リアル謎解きゲーム「お宝を目指せ! すっごーい謎解きラリー!」 (C)けものフレンズプロジェクト

 真偽を確認したことはないのですが、ジョージ・ルーカス監督の『スター・ウォーズ』の第一作も、関係者試写の段階では、製作スタジオの幹部達が「こんなクソ映画作りやがって!」と激怒するほどの悪評。ひと目で絶賛したのは、スティーヴン・スピルバーグだけだった、という話があるそうです。

 スタジオ側がやむを得ず小規模公開に踏み切るや、みるみる観客動員数を増やして上映館数を拡大。全世界でメガヒットを記録するに至り、結果、偉い人たちの見る目よりスピルバーグの感性の方が優れていることが証明された……という伝説です。

『スター・ウォーズ』のような映画の場合、観客動員数や興行収入という、客観的にも分かりやすい「ヒット作と呼ばれるための基準」があります。ならば、TVアニメやネット配信アニメではどうなのでしょうか?

 アニメファンのなかでは、やはりパッケージ(ブルーレイディスクやDVDディスク)の販売本数が気になる方が多いようですが、昨今の作品には、パッケージの売上は「あまり望めないもの」として、最初から見込まずに製作されたものが多数を占めています。

 ならば、視聴率や動画再生回数でしょうか?深夜アニメの場合を考えると、よほど極端な高低が見られない限り、視聴率は「ヒット作かどうか」の判断基準にはならないでしょう。

 製作側は当然ながら、「いくらお金をかけて」「そのうちどれだけ戻ってきたか」という回収率を最重要視します。(やや込み入った説明を要しますので)詳細な理由はここでは割愛しますが、その回収率に深夜アニメの視聴率はさほど影響を与えないのです。

 日本国内ではイマイチでも、海外で大きく売れる作品もあります。大がかりに展開しているものの、必要な回収率に到達していないタイトルも少なくありません。なかには回収率ですら、「原作のアプリゲームやコミックに新規のお客さんを流入させる入口になってくれさえすればいい」と割り切っているタイトルも、実は存在しています。

「どんな作品が」「どこで誰に対して」「どのように」人気を呼ぶのか、何をもってヒット作と呼ばれるのか、というのは、部外者には予測も判断もしづらいものなのです。

(おふとん犬)

【画像】もはや大ヒットと断言できる?『けものフレンズ』のマルチ展開(10枚)

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