「20年以上経って衝撃事実」「主人公がまさかの」 長寿マンガの近年の驚愕展開
何十年も連載が続くマンガは、当然ですが人気があり、多くの読者がいます。しかし、それだけ連載が続けば、何かしらの理由で途中離脱してしまう方も出てきます。今回は、長寿マンガで近年に起きた、途中離脱組が驚くようなサプライズ展開を紹介します。
ボクシングマンガなのに主人公がボクサー引退
楽しく読んでいたマンガでも、何かのきっかけで読まなくなることは多々あります。何十年も続いている作品であれば、進学や就職など生活の変化をきっかけに、途中離脱してしまうのも無理はありません。そんな途中離脱した方に向けて、20~30年以上続くマンガで近年に起きた、驚くようなサプライズ展開・衝撃事実を振り返ります。
※この記事では『はじめの一歩』『HUNTER×HUNTER』『刃牙』シリーズのネタバレを含みます。
●主人公がボクサー引退『はじめの一歩』
1989年から連載されている人気ボクシングマンガ『はじめの一歩』は、現在139巻まで発売されています。幾多の名勝負が繰り広げられてきた同作では、121巻で衝撃的なサプライズ展開がありました。
世界へ打って出るため、日本フェザー級チャンピオンのタイトルを返上した一歩は、世界前哨戦として挑んだアルフレド・ゴンザレス戦で、激しい撃ち合いの末に敗れます。そして、パンチドランカーの疑いもあるなか、再起をかけたアントニオ・ゲバラ戦でも、勝てる相手だったにもかかわらず空回りして敗れたのです。
試合後に受けた精密検査の結果、パンチドランカー症状は良性だった一歩ですが、女手ひとつで育ててくれた母を想い現役引退を決断しました。引退後はセコンドとして鴨川ジムに戻り、選手を支える立場として活躍しており、いまだ現役復帰はしていません。
しかし、一歩が引退後もボクサーとして強くなっている描写はあり、多くの読者からいつか復活すると予想されています。その際には、セコンドで培った分析力を活かして戦う、一皮むけた一歩の姿が見られるのではないでしょうか。
●幻影旅団の結成秘話『HUNTER×HUNTER』
人気マンガ『HUNTER×HUNTER』は、出版されている単行本は37巻までですが、長期休載をいくつか挟みつつ、20年以上連載が続いている長寿マンガです。休載が多いため、途中離脱している読者も多い作品ですが、第395話から始まった過去編では、人気の高い幻影旅団の結成秘話が団員たちの生い立ちとともに明かされたことで注目が集まります。
何を捨てても許される「流星街」に生きる国籍を持たない子供たちのなかに、クロロやマチなどの幻影旅団の初期メンバーはいました。そして、流星街に捨てられていた一本のビデオテープをきっかけに、演劇を上演する劇団を作ったクロロたちは、劇をしながら世界を旅する夢を抱くようになります。しかし、劇団員であるサラサが殺されたことで、サラサの復讐と流星街の子供たちを守るため、3年の準備期間の後にクロロたちは幻影旅団になったのです。
好戦的で戦闘狂のようにも見えていた幻影旅団へのイメージが、がらりと変わる過去編でした。また、「ヨークシン編」で描かれた幻影旅団の再集合時の回想につながるため、昔からの読者には堪らないエピソードです。この幻影旅団の結成秘話は、いずれ発売される単行本38巻に収録される予定のエピソードなので、幻影旅団好きなら復帰するのにはベストなタイミングかもしれません。
●範馬勇次郎の「衝撃事実」が明らかに『バキ道』
人気格闘マンガ『刃牙』シリーズでは、連載開始から30年以上経った2021年に、読者から「『刃牙』シリーズ史上最大の衝撃」と言われるほどの事実が明かされました。
作中で最強のキャラである範馬勇次郎は、他を寄せ付けない強烈な「雄」として知られています。第5部『バキ道』の第100話「我以外皆 異性也」では、テストステロン(男性ホルモン)の数値が通常をはるかに超えて測定不可能な勇次郎が、自分以外の全ての生物に「雌」を感じ取り、男も性的対象にしていたことが明かされたのです。
そして、勇次郎が16年前に実際に毛むくじゃらの冒険家ジョー・ウィリアムを、「手ごめ」にしていたことも描かれました(ウィリアムはその後、自分の「雄」を感じるために危険な冒険を続けるようになります)。
以前から「BL」を感じさせる要素も多かった「刃牙」シリーズでしたが、この事実にネットでは「徳川に対する『犯すぞ爺い!!!』が冗談に聞こえない」や「ストライダムとの関係も怪しい」「紅葉に『アンタとやりたかった』って言ってたのはやはりそういう意味か」など、さまざまな憶測が飛び交うようになります。
また、第4部『刃牙道』で、「本部に宮本武蔵から守護(まも)られた際に、雌を出したことへのカウンターだったのではないか」という意見もありました。名物キャラ・勇次郎は、シリーズを通じて多様なネタを提供し続けていますが、この「性的対象」の事実は多くの読者にとって特大のインパクトだったようです。
(SU_BU)