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「プレミア12」の盗塁王・周東選手に劣らぬ? 『巨人の星』を代表する俊足男とは

圧倒的な盗塁成功率、だが遅すぎた「改心」…速水譲次

「2019WBSCプレミア12」で世界一となった日本代表チーム「侍ジャパン」。画像はチームに密着したドキュメンタリー「侍の名のもとに~野球日本代表 侍ジャパンの800日~ 」(2020年2月劇場公開予定)(画像:J SPORTS)
「2019WBSCプレミア12」で世界一となった日本代表チーム「侍ジャパン」。画像はチームに密着したドキュメンタリー「侍の名のもとに~野球日本代表 侍ジャパンの800日~ 」(2020年2月劇場公開予定)(画像:J SPORTS)

 星雲高校を中退後、巨人軍の入団テストを受けることになった主人公の星飛雄馬と合格枠を争うライバル関係だったゆえ、テスト時に敵愾心をムキ出しにするのは致し方ないのかもしれませんが、入団後もチームメイト(大内山先輩が辞めた後はルームメイト)なのに、ライバルというより「敵」としか思えない発言や行動を繰り返します。

 とはいえ、選手としての速水はなかなかの活躍ぶりで、盗塁成功率は昭和43年のシーズン途中までは100パーセント。大リーグボール1号に破れた直後の花形のトリックプレーに見事に引っかかってアウトになってしまうまでは「代走の切り札」でしたが、それ以降は「オールスターに出られなかったのは花形のせい」と逆恨みし、飛雄馬と花形に対するネガティブな感情が増幅。もともとイヤなヤツだった性格がさらに歪んでいきます。

 結果、花形を執拗にストーキングし、大リーグボール打倒のための『巨大な鉄球を鉄のバットで打ち込む』特訓を目撃することになるのですが、その時の花形の様子をキ●ガイ呼ばわり。しかも川上監督にその特訓についてほのめかす形でチクリ、飛雄馬が打ち込まれ、「おそろしいことが起こる」ことを予言されると、「二人にとって命取りの結果になればオールスターはオレ一人ヨ」と、ほくそ笑むクズぶりを発揮します。

 しかしこの速水、命をかけて大リーグボール1号を打ち込んだ花形の姿を見て、かなり遅いタイミングで改心。「ここまで野球に命をかける男がいるとは! オレは男の勝負をこれまで知らなかった」と号泣することになるのですが、確かに大リーグボール1号を打ち込んだ花形の姿はクズが心を入れ替えるほどに感動的なシーンとなっています。また、これ以降、速水は二軍落ちし、物語のなかで隠れキャラ化します。

 先日の「プレミア12」の日本の優勝とニューヒーロー・周東選手の活躍に触発されて本稿を書かせていただきましたが、来シーズンや東京オリンピックにおいても、きっと活躍してくれることでしょう。おそらく速水のようなキャラになることは(人間性の面でも)なさそうです。育成出身のニューヒーローの活躍に期待です。

(渡辺まこと)

【画像】『巨人の星』個性派ライバル相手に闘志を燃やす、星飛雄馬

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