もう20年前? 2004年冬の人気アニメ 長寿シリーズの記念すべき第1作も
いよいよ2023年秋アニメも多くの作品が終盤に差し掛かろうとしています。次の2024年冬アニメの放送も迫っていますが、今回は新作をチェックする前に懐かしさも感じる20年前の2004年冬アニメを振り返ってみました。
いまだに続編が待ち望まれる人気作品が放送
早いもので2023年も12月に入り、2023年秋アニメのなかにはクライマックスに向けて盛り上がりを見せる作品も出てきています。それと同時に2024年冬アニメの放送も目前に迫っていますが、20年前の2004年冬に放送されていたアニメにはどんなものがあったのでしょうか? 新作を待ち望んでいる間に、あらためて20年前の2004年冬アニメについて振り返ってみましょう。
当時、ひときわ話題だったのが今野緒雪先生の同名小説を原作とした『マリア様がみてる』(テレビ東京ほか)です。
本作はリリアン女学院というミッション系の女子高を舞台に、主人公の福沢祐巳が「紅薔薇のつぼみ(ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン)」と呼ばれる2年生の小笠原祥子と知り合ったことをキッカケに、山百合会(生徒会)のメンバーと関わっていきます。
お嬢様学校を舞台にした優雅なストーリーが人気を博し、2004年7月には『マリア様がみてる~春~』、2007年11月からは『マリア様がみてる 3rdシーズン』、そして2009年1月には『マリア様がみてる 4thシーズン』と続編が作られました。
最後にアニメ化された第4期が原作ラストまでたどり着いていないことから、いまだに第5期の放送を期待する声もあがっています。
また、『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』も今でも愛され続ける人気の高い作品です。本作は高度な情報技術を持った未来社会を舞台に、主人公の草薙素子を始めとした内閣総理大臣直属の対テロ特殊部隊「公安9課」が「個別の11人」を名乗るテロリストの起こした事件に挑む物語です。
2002年に放送された『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』の続編ですが、新たな事件を描いているため本作から見ても楽しむことができます。
サイバーパンクな世界を舞台にした重厚なストーリーと迫力ある作画で、時代を経ても輝きを失うことのない作品です。
現在でも高い人気を誇る、「プリキュア」シリーズの第1作目『ふたりはプリキュア』がスタートしたのも、2004年冬のことでした。2023年11月30日には、シリーズ最新の第21作目となる『わんだふるぷりきゅあ!』のタイトルも発表されています。
『ふたりはプリキュア』は美墨なぎさと雪城ほのかのふたりが、伝説の戦士プリキュアに変身して、妖精たちを追ってきた悪の勢力ドツクゾーンと戦いを繰り広げる作品です。
女の子をターゲットにした作品ながら、描かれていた本格的な格闘シーンなどが好評を博し、変身アイテムのカードコミューンのおもちゃは年間60万個以上を売り上げるほどでした。ちなみに『プリキュア』20周年を記念して「プリティメモリーズ」が展開され、その第一弾「ふたりはプリキュア カードコミューン」として復活しています。
本作の主人公のひとり・ほのかの祖母・さなえ役を演じた野沢雅子さんは、当時「10年続くように」と言ったようですが、なんと倍の20年を迎える長期シリーズとなりました。
現在でも「プリキュア」シリーズは毎年新しい作品が作り続けられており、「仮面ライダー」や「スーパー戦隊」といった男の子向けの特撮シリーズと並び、日曜朝の子供向け番組(ニチアサ)に欠かせない存在となっています。
(LUIS FIELD)