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【こんや、12じ、だれかがしぬ】恐怖に魅せられた『かまいたちの夜』の思い出

吹雪に包まれたペンションで起こるサスペンスホラーの名作『かまいたちの夜』は、1994年の発売当時、プレイヤーの選択によってシナリオが大胆に変わるなど、画期的なシステムを導入したサウンドノベル作品です。その衝撃的な物語展開は、当時のプレイヤーに強い印象を与えました。

小学生でも理解できたサスペンス・ホラー

プレイステーション向けに移植された、「サウンドノベル・エボリューション2かまいたちの夜 特別篇」(チュンソフト)
プレイステーション向けに移植された、「サウンドノベル・エボリューション2かまいたちの夜 特別篇」(チュンソフト)

 「こんや、12じ、だれかがしぬ」。

 この衝撃的なメッセージに出会ってからしばらくの間、筆者は“深夜12時アレルギー”(筆者命名)をわずらっていました。その名の通り、深夜12時を迎えると身体がこわばり、背中からイヤな脂汗が滴り落ちるです。今考えてみると少し大げさだったかもしれませんが……。

 さて、冒頭のテキストが登場したゲーム作品は、1994年11月に発売されたスーパーファミコン用ソフト『かまいたちの夜』。チュンソフトが手掛けた『弟切草』に続くサスペンス色の強いサウンドノベル作品です。2019年で誕生25周年を迎えますが、さまざまに用意されたエンディング、そして音楽とビジュアルデザインが見事にマッチした演出力の高さから、今なお色褪せない名作だと思います。

 シリーズ作はプレイステーションやゲームボーイアドバンスなど、多くの機種に移植され、2016年にはキャラクターグラフィックをガラリと変えた初代のリメイク『かまいたちの夜 輪廻彩声』もリリースされています。

筆者が初めてプレイしたシリーズ作『かまいたちの夜×3 三日月島事件の真相』(セガゲームス)。『かまいたちの夜』の「ミステリー編」の内容が、「ペンション“シュプール”編」として収録されている
筆者が初めてプレイしたシリーズ作『かまいたちの夜×3 三日月島事件の真相』(セガゲームス)。『かまいたちの夜』の「ミステリー編」の内容が、「ペンション“シュプール”編」として収録されている

 筆者が初めて『かまいたちの夜』に触れたのは小学校高学年のとき。それも初代スーパーファミコン版ではなく、2006年発売のPS2用ソフト『かまいたちの夜×3 三日月島事件の真相』(以下、かまいたちの夜×3)です。このタイトルにはシリーズの振り返りとして『かまいたちの夜』の「ミステリー編」が収録されており、初めて本作を手に取った筆者はまずこちらから始めることにしました。その結果、『かまいたちの夜×3』のメインシナリオ以上に、雪山で巻き起こった殺人事件の解明へのめり込むことになったのです。

 当時はモンスターと一緒に冒険する某RPGの最新作が小学生の間で流行していたころ。今にして思えば、なぜ自分がサウンドノベル作品に興味を持ったのか思い出せません。しかし動機は何であれ、旅人の憩いの場であるはずのペンションで広がる凄惨な光景、そして青一色で描かれた奇妙なキャラクターシルエットはハッキリと覚えています。

【画像】一瞬の判断が命取りに!緊迫のサウンドノベル『かまいたちの夜』シリーズ(6枚)

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