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あわや放送事故に ファン置いてきぼりで物議をかもしたアニメ3選「…え?」「理解が追いつかん」

近年はTVシリーズでもクオリティの高いアニメが多く放送されるようになりましたが、過去には「どうしてこうなった」と物議を醸した作品も少なくありません。『超時空要塞マクロス』『東京喰種トーキョーグール√A』『ありふれた職業で世界最強』……。「あわや放送事故」と、視聴者を騒然とさせた3つの作品をあげていきます。

紙芝居回の裏にはのっぴきならない事情があった?

画像は、『超時空要塞マクロス』を新たな解釈で再構築した劇場版『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』のキービジュアル (C)1984 BIGWEST
画像は、『超時空要塞マクロス』を新たな解釈で再構築した劇場版『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』のキービジュアル (C)1984 BIGWEST

 満を持してTVアニメ化された作品が、必ずしも賛辞を浴びるとは限らず、「どうしてこうなった……」と言われてしまうことも珍しくありません。作画やシナリオなどをめぐって、物議が巻き起こることがあるのです。ある種の「伝説」として語り草になっている作品について、振り返ってみましょう。

 1982年に放送されたアニメ『超時空要塞マクロス』は、『オーガス』『サザンクロス』の3作品からなる「超時空」シリーズ第1弾にあたる作品です。「歌」「メカアクション」「三角関係の恋愛ドラマ」といった3つの要素を織り交ぜた独創的な世界観や、息もつかせぬ空戦アクションが見どころのひとつになっています。特に作画監督の板野一郎氏が手がけたアクロバティックなミサイル乱射アクションは、業界で「板野サーカス」と命名され、のちのロボットアニメのアクション演出に多大な影響を与えました。

 まさにSFアニメの金字塔であることに間違いないのですが、それと同時に『マクロス』は作画崩壊が非常に多かった作品としても知られています。というのも同作のアニメスタッフは家に半年以上帰れないほどブラックな環境下に置かれており、そのひとりであった板野氏いわく、倒れて吐血してやっと家に帰らせてもらったそうです。そんな過酷な制作現場にスタッフはおろか制作進行まで逃げ出し、素人同然の学生がOPの絵コンテを務めなければならないほど現場は切迫していました。

 ちなみにその絵コンテを担当した学生は、ガイナックス元代表取締役社長の山賀博之さんであり、駆り出された学生のなかに、のちの「エヴァンゲリオン」シリーズを手がけた庵野秀明さんも参加していたことは知る人ぞ知るところでしょう。山賀さんも後年のインタビューで「(マクロスは)テレビで放映する商業作品なのに、作り方は自主制作並み」と当時を振り返っていました。

 もちろんそんな状態のまま制作が順調に進むわけもなく、第11話「ファースト・コンタクト」ではついに動画が間に合わず、まるで「紙芝居」のような仕上がりになっていたのです。もはや「作画崩壊」というより「動画崩壊」といったほうが正しいような有様で、ネット上でも「『マクロス』11話はマジで紙芝居」「静止画の連続が平然と放送されたのを見たときの衝撃といったら……」「初めて目にした作画崩壊が『マクロス』だったから大概のことでは驚かない(笑)」といった声があがっていました。

 とはいえそんな『マクロス』第1作目が放送されて以来、『マクロスプラス』『マクロスゼロ』『マクロスF』などの新作がつぎつぎと制作され、今や40年以上続く人気シリーズです。それもこれも過酷な状況下にありながらギリギリのところで踏ん張った、当時のアニメスタッフたちの功績ではないでしょうか。

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