【漫画】ハンカチセット、髪を降ろす… 映画館で作品をじっくり堪能するためのこだわりに共感の声
映画館で映画を観るときのルーティンがある作者。それは、映画にしっかり集中したり向き合ったりするための、さまざまなこだわりで……。Instagramで公開されたマンガが、「自分のことかと思いました!」と共感を呼んでいます。作者のイゴ カオリさんにお話を聞きました。
映画、じっくり堪能できてますか?
映画館で行うルーティンを描いたマンガ「映画を観るとき」が、Instagramで2800以上のいいねを集めて話題となっています。
映画館で映画を観るとき、ルーティンがある作者。「装飾品を外す」「カバンのなかのハンカチを、取り出しやすいところにセットしておく」など、映画に集中するための、さまざまなこだわりがあって……。読者からは、「自分のことかと思いました」「全部分かります!」など、共感の声があがっています。
このマンガを描いたのは、Instagramやブログ「関西人の酸い甘!上京デイズ」でマンガを発表している、漫画家のイゴ カオリさんです。イゴ カオリさんに、作品についてのお話を聞きました。
ーーいつ頃からこのルーティンを行っているのでしょうか?
いつからなのかは覚えていないのですが、上映後に劇場を出ようとしたときに、誰かの「つまんなかったね」みたいな感想が耳に入ってきたときが、原体験な気がします。大げさではあるんですけど、せっかくの映画体験をちょっと台無しにされた気がしてしまい……。そこから映画館を出るまでは片耳をふさぐようになりました(笑)。
ーー映画はひとりで観に行くことが多いのですか?
ひとりで観ることが多いです。上記の理由と同じで、なるべくほかの人の感想が入る前のまっさらな状態で、自分の感想を言葉でとらえたいからです(笑)。あとは、「今日観たい!」と思い立ったときに観に行くということが多いからですね。
ーー映画を観る席にこだわりはありますか?
「絶対!」みたいなこだわりは特にないですが、なるべく中央の後方寄りに座りたいなとは思っています。音響的にもそのへんの席が良いみたいですね。
ーー映画鑑賞中、周りでされたら気になってしまうことはありますか?
「気になる」というほどでもないのですが、上映中にトイレに立つ方がいると、「あの人、ここのシーンを観ないで、このあとの話を観ることになるのか……」と心がザワザワします(笑)。「あのシーンを観ないで、あの人はこの作品を真に味わえたんだろうか?」みたいなムダな心配をしてしまいます(笑)。
ーー今回の作品について、どのような意見が寄せられていますか?
上映後の「誰かの感想が耳に入ってしまうと、その言葉の枠にはめられてしまう気がする」という感覚に共感して下さる方が、けっこういらっしゃったので意外でした。いつも自分で自分のこと「めんどくさい奴だな~」と思いながら、片耳をふさいで映画館を出ていたので、同じような方がいらっしゃることがうれしかったです(笑)。
ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。
ジブリ作品の「君たちはどう生きるか」を観に、久しぶりに映画館に行ったのがきっかけです。特に今回は、「前情報一切なし」の状態でジブリの新作を映画館で観られるという、人生で二度とないぜいたくな体験になるかもしれなかったので、気合いを入れて臨みました。
●イゴ カオリさん 過去のインタビュー
(マグミクス編集部)