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ドット画でもゾワッ? 粗く見えても痛々しい「ファミコン」ゲームの死に様

近年のゲームは、グラフィックがリアルであるがゆえに、キャラの流血や死に方の描写もリアルに再現され痛々しいです。では、いにしえの『ファミコン』のような、リアルとは程遠いドット画ではどうだったかというと、あの頃も「痛々しい」と感じていました。そこで、キャラの死にざま、負け顔が「痛ぇぇぇ!!」と思えたゲームを振り返ります。

粗く見えるドット画の『ファミコン』ゲームでも、死にざまや負け顔は痛々しかった

『カラテカ』はAndroidやiPhone(iOS)でも遊べる。『Karateka Classic』プレイ画面(DotEmu)
『カラテカ』はAndroidやiPhone(iOS)でも遊べる。『Karateka Classic』プレイ画面(DotEmu)

 その昔、「ファミコン」のゲームは、リアルとは程遠いドット画でしたが、脳内補完もあり、エグいシーンでは十分に「痛々しい」と感じていました。今回はキャラの死に様、負け顔が「痛ぇぇぇ!!」と思い、恐怖や暴力で身体がすくみ上がる、いわゆる「玉ヒュン」を味わったゲームを振り返ります。

●ゆっくりうずくまるさまが、リアルで痛そう……『カラテカ』

 ゲーム『カラテカ』の冒頭では、お約束ですが主人公(名をKARATEKAという)が後ろに下がると崖から落ちて死にます。この際、キャラは正面を見ながら転げるように落ちていくので、プレイヤーは「ヒェッ!?」と玉ヒュンを味わえました。なんの説明もないため、まさに初見殺しです。

 また、敵キャラとの戦いで敗れると、主人公はゆっくり崩れるように倒れ地面にうずくまります。筆者はケンカをしたことはありませんでしたが、殴り合いをして倒れるとき、きっとこのように人間は倒れるのだなと思わされました。とてもリアルなダウンの仕方で、痛々しいです。

 さらに、痛々しいのが、柵の罠での死に方です。頭上から降りてくる柵をうまく回避して通り抜けなければいけないのですが、失敗すると柵に串刺しにされてしまいます。死にざまモーションは、敵にぶちのめされたときと同じですが、拳と柵ではやはり柵の方が、「痛ぇぇぇ!!」と感じていました。

●探偵ものは怖いし痛い……『さんまの名探偵』『ミシシッピー殺人事件』

「探偵もの」の名作ゲーム『さんまの名探偵』は、当時の吉本タレントさんたちがデフォルメされたキャラクターとして登場しました。

 このゲームのクライマックスで、明石家さんまさんがある人物に銃撃されます。この際、肩を押さえ、顔をゆがませる表情は、痛みが十分に伝わるドット描写です。

 さらに探偵ものといえば『ミシシッピー殺人事件』という、「ユーザーフレンドリー」の真逆をいく作品も、印象深い痛いシーンがあります。

 そもそもこのゲームは、舞台となる客船の室内に、突然落とし穴が現れ、主人公のチャールズ卿が直立のまま落下死しゲームオーバーになるという理不尽設計になっていて、別の部屋にも不条理トラップが存在します。

 チャールズ卿らが入室した瞬間、奥からナイフが飛んできて、おでこや後頭部に突き刺さり即死エンドとなることもありました。特に流血などのグラフックはありませんが、刺さった状態で画面が止まるのが、なんとも痛々しいシーンとなっています。

 これらのトラップは当然のようにノーヒントで出くわす他、事件解決のための聞き取り調査も不親切だったため、控えめに言って「クソゲー」と言われるようになりました。

【画像】ドット画でもリアルに脳内変換!「痛ぇぇぇ!」と思えた『ファミコン』作品(4枚)

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