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ドット画でもゾワッ? 粗く見えても痛々しい「ファミコン」ゲームの死に様

銛で破裂、硫酸ぶっかけ、鉢植え投下、邪魔者を排除するなら何でもあり!?

●敵を破裂させたり岩でつぶしたり、猟奇的な『ディグダグ』

敵を銛で膨らませる際の表情は「苦しいよ……」というさまがありありとして、胸も痛い?『ディグダグ』(バンダイナムコエンターテインメント)
敵を銛で膨らませる際の表情は「苦しいよ……」というさまがありありとして、胸も痛い?『ディグダグ』(バンダイナムコエンターテインメント)

『ディグダグ』は主人公が地中を掘って行き、敵を全滅させるとクリアというシンプルなゲームですが、討伐の方法と敵の死に方が痛すぎます。

 主人公の武器は銛で、敵に向かって射撃し刺さるとだんだん膨らんでいきました。この際、敵はかわいそうなくらい苦しそうな表情をし、やがて破裂して死にます。

 また、地中には岩もあり、タイミングよく落とすと敵をつぶすことができますが、その圧死するさまも痛そうで気の毒になってしまいます。これらの方法で敵を制圧する自分の行いは、果たして「正義なのか」と、しばし考えてしまうゲームでした。

●『SPY vs SPY』の罠は「痛ぇぇぇ」!?

 当時としては珍しい上下2画面の対戦型ゲーム『SPY vs SPY』は、脱出アイテムを探しながら罠を仕掛け相手の邪魔をし、より早く脱出することを目指すゲームです。

 その罠のなかにはバケツというものがあり、ひっかかるとバケツ内の液体を頭から浴びて、骨が透け(アニメで例えると電気ショックのようなグラフィック)、天使になって死亡します。

 まずそもそも、骨が透けて死んでしまうほどの液体とはなんなのか? と痛々しさが目に飛び込んできます。後に知ることですが、これは硫酸が入ったバケツらしく、知ると余計に痛く、想像するだけで自分の肌もピリッとします。

●元祖格ゲー『アーバンチャンピオン』で、殴り合いとは別のポイントも痛い!

 元祖格ゲーといわれる『アーバンチャンピオン』は、ふたりの男がストリートファイトで殴り合うゲームです。攻撃方法は、パンチの強弱しかないのですが、弱パンチを受けると少し後退し顔をゆがませます。そして、強パンチを食らうと豪快に後ろに転がるため、見ているだけで痛そうです。

 また、対戦中、建物の2階から植木鉢を投下してくるモブがおり、それが脳天に当たると首が埋まるほどのダメージを負うのですが、鉢が当たった時のグラフィックは痛々しすぎます。

 さらに、ステージが進むと、画面端に蓋の開いたマンホールが登場します。殴り合いでラインを押し、相手をその穴に落とすと勝利なのですが、マンホールに落ちるさまを見ると、痛々しくて玉ヒュンです。

 リアルとはかけ離れた、粗いドット画だった『ファミコン』のゲームはまるで違うものかもしれません。しかし、当時の子供の脳内では、リアルに再現されているように感じて痛々しく、玉ヒュンも味わっていたのでしょう。

(南城与右衛門)

【画像】ドット画でもリアルに脳内変換!「痛ぇぇぇ!」と思えた『ファミコン』作品(4枚)

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