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春の【推しの子】、秋のフリーレン… 2023年の「覇権クール」は?【アンケート実施】

今回は2023年4クールのなかで一番盛り上がったクールを探るため、「2023年アニメ、どのクールが一番面白かった?」というアンケートを実施します。振り返ってみると、どのクールも観るべき作品、語るべき傾向のある充実した1年でした。

冬クールのこと、思い出せる?

『お兄ちゃんはおしまい!』ビジュアル (C)ねことうふ・一迅社/「おにまい」製作委員会
『お兄ちゃんはおしまい!』ビジュアル (C)ねことうふ・一迅社/「おにまい」製作委員会

 1年を3ヶ月ごとに4分割した放送期間を示す用語「クール」。語源はフランス語のcours(授業、講義などを指す)だそうですが、日本では春夏秋冬の頭に近い1月、4月、7月、10月にそのクールが始まります。大半のアニメが、このクールの始まりに合わせてスタートするのは多くの人がご存知でしょう。

 そのためアニメファンにとってクールは結構身近な概念です。今回は作品単位ではなく、クール単位で2023年にTVアニメが盛り上がったシーズンを探るため「2023年アニメ、どのクールが一番面白かった?」というアンケートを実施します。まずは、各クールを簡単に振り返ってみます。

●冬クール:『お兄ちゃんはおしまい!』

『ぼっち・ざ・ろっく!』や『機動戦士ガンダム 水星の魔女』で湧いた2022年秋クールに続く冬は、『お兄ちゃんはおしまい!』が人気だったようにかなりバラエティに富んだクールとなりました。同作以外にも『英雄王、武を極めるため転生す』や『あやかしトライアングル』といったTS(=transsexual)ものが多く、新時代の到来を予感させられました。

 冬に第2クール目が放送された『ブルーロック』は、アニメ化によって本格的に大ブレイクを果たし、原作は2023年年間売上1位のヒット作となりました。また『魔入りました!入間くん』『弱虫ペダル』『吸血鬼すぐ死ぬ』『もういっぽん!』と「週刊少年チャンピオン」連載作のアニメ化が重なったのも印象的です。

おもな作品:『お兄ちゃんはおしまい!』『とんでもスキルで異世界放浪メシ』『東京リベンジャーズ 聖夜決戦編』『転生王女と天才令嬢の魔法革命』『もういっぽん!』

●春クール:『【推しの子】』

『【推しの子】』ビジュアル (C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会
『【推しの子】』ビジュアル (C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

 2023年を代表する作品となったのが『【推しの子】』です。高いクオリティと衝撃展開の第1話90分拡大放送で話題を集めると、その勢いのままに国民的ヒット作になりました。オープニングテーマのYOASOBIによる『アイドル』は世界的にヒットし、年末の「NHK紅白歌合戦」で歌われる可能性も充分あります。

 とはいえ、それ以外の作品も充実していたのが春クールです。『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』『機動戦士ガンダム 水星の魔女』Season2といった大作だけでなく、『スキップとローファー』『天国大魔境』『BIRDIE WING -Golf Girls’ Story-』Season 2などの脇を固める作品も多数見受けられました。また『ポケットモンスター』が新シリーズに突入したのもこのクールです。

おもな作品:『【推しの子】』『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』『地獄楽』『機動戦士ガンダム 水星の魔女 Season2』『スキップとローファー』『江戸前エルフ』

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