「お前らわかってねーな」不人気をかこってきた「ドラクエ」シリーズのヒロイン3選
魅力あふれる「ドラクエ」シリーズのヒロインのなかでも、推す声が寂しいキャラは見られます。改めてネット上を眺め、どうにも不人気になってしまっているキャラクターが不評を買っている理由などを見ていきます。
パーティに参加しないヒロインは「とにかく影が薄い……」
RPGの代表格である「ドラゴンクエスト」シリーズには、これまで数多くのヒロインが登場してきました。ネット上でもそれぞれの「推し」の魅力が語らわれているなか、そうした場であまり名前の挙がらないヒロインも見られます。
そのようなひとりが、『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』に登場する「ミーティア姫」です。トロデーン王国の姫である彼女は敵であるドルマゲスの呪いによって白い馬にされてしまい、作中のほとんどは馬の姿で、一部のイベントでしか元の姿を見ることはできません。
そうなると、長い旅路を共にしてきたとはいえ、もはやモブキャラくらいの存在感でしかありません。にもかかわらず、いくつかあるエンディングのひとつでは主人公と結婚式を挙げています。この展開に納得できないプレイヤーも多くいたようで、そのほとんとが、パーティのひとりとして健闘した女性キャラの「ゼシカ・アルバート」と主人公が結ばれることを願っていたようです。
実際にSNS上の声を見ていくと、「クリアしたけど、ほぼ出てこないし、とにかく存在感がなさすぎる」「感情移入できないから、誰もがゼシカとの結婚を望んだはず」といった厳しい声が挙がっていました。「人気がない」ではなく「記憶に残らなかった」という表現の方が合っているかもしれません。なお、そうした声が反映されたかどうかはわかりませんが、のちに発売された3DS版では、ゼシカと結ばれるエンディングが追加されています。
そのように、出番の少なさから不人気になったミーティア姫には同情の余地があるものの、『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』の「エマ」に対する不人気の理由は、厳しい声ばかりでした。
エマは主人公と同郷の「イシの村」に住む幼馴染で、パーティメンバーではないために、登場回数はいわゆる主要キャラと比べて少なめです。それでも、幼馴染という設定のうえにビジュアルも悪くない、とくれば人気が出てもおかしくはありません。しかし実際のところさほどふるわないのは、他にパーティメンバーである「セーニャ」や「マルティナ」、「ベロニカ」という華やかな女性キャラがいるからでしょう。
パーティに参加する女性キャラたちとエマを比較した場合、確かにエマの方が地味に見えてしまうのは否めません。さらにプレイヤーとしても、旅を共にするパーティメンバーの方が感情移入をしやすいので、エマの印象が薄くなっても仕方ないでしょう。加えて無印版では、結婚できる相手がエマだけだった、というのも拍車をかけているかもしれません(『S』にて、ほかの相手も選べるようになりました)。
また性格面に対する不満の声も多く、ネット上には「やたら幼馴染をアピールしてくるのがウザい」「ちょっと情緒不安定っぽいのが嫌だ」などといった点が挙げられていました。エマには幼馴染補正がありながらも、出番の回数が少ない、他のキャラよりも見劣りする、性格に難があるという理由で、不人気という扱いになっているようです。