「なんかイケメン化してない?」 実写化で美形になり過ぎ(?)た三枚目キャラ
マンガにはよく、ギャグ担当の「三枚目ポジション」や「モテないことが個性」といった「イケメンではない」キャラクターが登場します。しかし実写化すると、原作のイメージとは異なる美形の俳優がそんなキャラクターを演じることも珍しくありません。キービジュアルを見て思わず「誰?」と驚いてしまうような、美形化したキャラクターに注目しました。
原作以上にイケメンでも完成度高い!
これまでさまざまな人気マンガの実写化が制作されているため、マンガがヒットすると「実写化の企画が動いてそう」と、予想する声もあちこちで聞かれるようになりました。映画の制作会社にも確実な客足を確保しようと人気マンガを原作とする作品を制作、読者を劇場に呼ぼうとする考えがありますが、キャストの再現度を理由に実写化を賛成できないファンとの溝はなかなか埋まりません。
特にギャグ担当の三枚目ポジションだったり、無骨でモテ要素があまり感じられないキャラクターを美形の俳優が演じると、「誰?」と疑問を抱くファンも続出します。その反面、原作を読み込んでいるからこそ表現できた微妙なニュアンスや表情がうかがえると、当初のイメージとは違っても「いいじゃん!」と好意的な反応が出たこともありました。
今回は、実写化作品でイケメン俳優がキャスティングされ、原作以上に美形となっていたキャラクターを振り返ります。
●『幽☆遊☆白書』の桑原和真(演:上杉柊平)
Netflixで2023年12月14日から全世界独占配信される実写ドラマ版『幽☆遊☆白書』は、制作発表された際からキャストが注目を集めていました。特にメインキャラクターのなかでも飛影(演:本郷奏多)と蔵馬(演:志尊淳)は美形なこともあり、圧倒的な女性人気を獲得しています。
一方で男気あふれるシーンが多い桑原は、お調子者や三枚目といったイメージも強いためか、飛影や蔵馬と比較すると女性からの人気はそこまで高くない……といったイメージを持っている方も多いかもしれません。
過去に販売されたアパレルブランドとのコラボグッズやフィギュアは、幽助、飛影、蔵馬に加えてコエンマや妖狐蔵馬がラインナップされており、「またハブられてる……」「やっぱり女性ファンがターゲットのグッズだと桑原は人気ないのか」と、後から桑原の良さに気付いたファンの読者が嘆く様子も見られました。
原作でも飛影から「つぶれた顔」と称されるなど作中でもルックスが良くない描写がある桑原ですが、実写ドラマでは人気急上昇中のイケメン俳優・上杉柊平さんが演じることが発表されています。当初は「桑原はこんなにイケメンじゃない」と違和感を持つ声も少なくありませんでしたが、新たに公開されたティザー予告で霊剣を手に叫ぶ桑原を観た人たちは「案外ありかもしれない」「実写きっかけに桑原ファンになるかも」と、好意的な反応も増加しているようです。
●『銀魂』の志村新八(演:菅田将暉)
豪華過ぎるキャスト陣によるキャラクターの再現度が非常に高く、原作ファンも思わず納得した実写映画の『銀魂』において、特に「似合い過ぎてる」「予告で絶対観に行こうときめた」と高評価を得ていたのが、菅田将暉さん演じる新八です。
新八は存在感が極端に薄いキャラクターとしてイジられるのがお約束であり、「メガネが本体」と仲間からも言われるほど、地味で特徴がないことが特徴ともいえるキャラクターです。一方、そんな新八を演じた菅田さんは第21回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでファイナリストに選出されたほどのイケメンであり、歌手としても活躍するほか、さまざまな映画賞を受賞した演技派俳優でもあります。
発表当初は原作マンガ内でも「新八役が菅田将暉」であることがいじられるなど、「実際はちゃんと新八なの?」と不安視する意見も見られましたが、ポスタービジュアルでその再現度が話題になり、本編でも逐一ツッコミを入れる菅田将暉版・新八の姿が「原作そのもの過ぎる」「1番再現度高いのでは?」と瞬時に支持を得ていました。