「電子コミック大賞」あす投票締切、「選ぶの迷った」「他にも推し作品ある」の声
出版社が推薦するエントリー作品のなかから、次にヒットする作品を読者投票で選ぶ「電子コミック大賞2020」が開催されています。3回目の開催となり、エントリー部門が細分化。新設の「ラノベ部門」の受賞作にも注目が集まりそうです。
過去の入賞作はメディアミックス展開も

電子書籍サイト「コミックシーモア」が主催する「電子コミック大賞2020」が開催され、出版社61社から100作品がエントリーしています。2019年11月30日(土)の投票締切に向けて、投票者による作品についてのツイートがあいついでいます。
投票は「電子コミック大賞」特設サイト内の「投票する」ボタンから、部門ごとに1回ずつ行うことができます。Twitterでは、自分が投票した作品を共有するツイートのほかにも、「いい作品ばっかりノミネートされてて選ぶの迷った」「他にも推し作品はいっぱいあった」などの声があがっています。
2018年開催の「みんなが選ぶ!! 電子コミック大賞2019」では、マンガ好きで知られる女優の池田エライザさんや、お笑い芸人の有野晋哉さん、漫画家の辛酸なめ子さんが登壇する豪華な授賞式が2019年1月に開催されています。
男性部門賞を受賞した『ゆうべはお楽しみでしたね』のTVドラマ化も実現、コミックシーモアによると、女性部門受賞の『この男は人生最大の過ちです』もメディア化が決定しているといいます。入賞作品の売り上げも全体的に伸びるなど、「電子コミック大賞」はマンガの登竜門としての影響力も発揮しています。

一方、エントリー作品のジャンルの細分化も大きな特徴です。前回の「男性部門」「女性部門」「BL部門」「TL部門」4部門に加えて、ライトノベル作品を扱う「ラノベ部門」が加わっています。
部門新設の理由は、「『電子コミック大賞』と銘打っているものの、電子書籍を幅広く認知してもらうため」といいますが、回を重ねるごとに「異世界もの」や「異世界転生もの」ノミネート作が増加し、メディアミックスが進む「異世界もの」の人気作の多くがライトノベル原作であることから、「ラノベ部門」入賞作の注目度は高いでしょう。
また、前回開催時に新設された「BL部門」も見逃せないジャンルです。BL(ボーイズラブ)は、TL(ティーンズラブ)と並んでWebコミックで人気のジャンルで、Webマンガオリジナルの作品も数多く登場しています。
近年では、キヅナツキ原作の『ギヴン』がアニメ化され、2019年7月からフジテレビ「ノイタミナ」枠で放送、2018年には丸木戸マキ原作の『ポルノグラファー』が実写ドラマ化されて大きな反響を呼ぶなど、幅広い層に支持される作品の登場が期待されるジャンルです。
(マグミクス編集部)
●「電子コミック大賞2020」の投票締切は2019年11月30日(土)23:59まで。
https://www.cmoa.jp/comic_prize/