『ワンピ』ジャッジに負けない「クズ親」たち 「育児放棄」「かわいそう」の声集まる
個性豊かな『ONE PIECE(ワンピース)』のキャラのなかには「クズ親」と思われる行動をする人物もいます。そのなかでも、特にファンから「クズ親キャラ」として多くの非難を浴びているキャラをみてみましょう。
「育児放棄!」と、厳しい評価を浴びたキャラとは?

『ONE PIECE(ワンピース)』に登場するキャラのなかには、子供に悪影響を及ぼす「クズ親」と呼ばれても仕方ないキャラが登場します。
特によくあげられるのが実の息子であるサンジを政略結婚の道具としか見ていなかったヴィンスモーク・ジャッジでしょう。ジャッジは実の子供たちの感情を消し去り、唯一感情を持って生まれたサンジを「失敗作」と罵り、虐げていました。その影響で、サンジは兄弟からいじめられ続ける不遇な幼少期を送ります。
このように、親の影響を受けたことで不遇な人生を送ることとなった『ONE PIECE』キャラはサンジだけではありません。
●ヤソップ
麦わらの一味の狙撃手であるウソップの父は、赤髪海賊団の一員であり、狙撃の名手として知られているヤソップです。ウソップにとっては、憧れであり、越えるべき壁でもありますが、ヤソップは妻や息子に対し「父親としてどうなのか?」と疑問が浮かぶような行動を取っています。
たとえば、ヤソップはウソップが幼い頃、妻と息子を残して海に出てしまいます。それからしばらくして、ウソップの母であるバンキーナは病気で床に臥せた際にも返ってくることはありませんでした。病気療養中のバンキーナを元気付けるためについた「海賊が来た!」というウソは、その後のウソップが「ウソつき」となった一番の要因でしょう。
ヤソップが自分の妻が死んでしまったことを知っているのかは明らかにされていませんが、それでも、SNS上では「小さい子供と妻を残して海に出てしまうのは育児放棄ではないか?」「息子であるウソップには憧れの存在かもしれないけど、親としてはだめ」などとファンからは厳しい声も寄せられています。
●X(ディエス)・バレルズ
X・バレルズは元海軍将校から北の海で活動するバレルズ海賊団の船長へと堕ちてしまった男性で、『最悪の世代』の一員であるX・ドレークの父です。
コミックス77巻に収録された第765話では、ドレークが父親から日常的に暴力を受けていると思わせる描写が存在していました。直接的にドレークの顔は描かれていないものの、「ドリィ」と呼ばれた傷だらけの少年が、バレルズたちの元に酒を持ってくるように指示されています。
そして、ミニオン島にて海軍に保護された少年がドレークであることがのちに判明しました。保護された当時は19歳と推測されますが、10代前半の少年のような成長度合いからか、海軍からは「少年を確保した」とアナウンスされています。この様子からも、食事を抜かれるなど、日常的に虐待が行われていたと考えられます。
海軍に保護されたあとは、海軍のスパイとして活動するもののカイドウの部下となってしまうなど、苦労が絶えない人生のようです。
SBSコーナーでは、幼少期のドレークのイラストが掲載されており、ぶかぶかの海軍帽を被っているこのイラストも載せられていることから、SNS上では「幼少期に父のものと思われる海軍帽を被っていたイラストをみると切ない」「なぜ虐待を受けても父から逃げなかったのか……ドレークの心中を考えるとつらい」などと、かつて父を敬愛していたであろうドレークの心中を察したファンの声があがっています。