「夜ふかし確定」「テンションで持ってかれる」 1話で心つかまれるアニメ3選
EDテーマのタイミングも完璧だった第1話

完成度が高い1話目といえば、2011年放送でA-1 Picturesが制作した『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(以下、あの花)』も外せないでしょう。同作は突如として主人公の宿海仁太(じんたん)の目の前に、幼少期に亡くした幼馴染である本間芽衣子(めんま)が現れ、それをきっかけに距離ができていた幼馴染とも集まり始めて、みんなで「めんまの願いを叶える」という物語です。
1話目「超平和バスターズ」では冒頭で高校生になったじんたんと成長しためんまが会話しており、一見すれば仲良く過ごしている何気ないシーンなのですが、話が進むにつれてじんたん以外にはめんまが見えていないことが分かります。
じんたんは単に自分の幻覚と思いながら「なぜ今さら現れた」とめんまに尋ね、めんま自身も分からないと言いつつも「多分、お願いを叶えて欲しいんだと思う」「みんなじゃないと叶えられない」と答えるのです。
それからじんたんは安城鳴子(あなる)や松雪集(ゆきあつ)、鶴見知利子(つるこ)といった幼馴染に会うことになります。そして、ゆきあつに高校に行ってないこと、めんまのことを引きずっていることを指摘され、耐えられなくなったじんたんは、その場から走り去り、めんまも遠ざけてしまいます。
そしてじんたんは幼少期にめんまにしてしまったとある過ち、めんまを失ったこと、それをきっかけに幼馴染のみんなが離れていったこと、さらにめんまに謝りたかったことを思い出し、かつて幼馴染同士で集まっていた秘密基地に向かって走り出しました。
作品全体の評価も当然高い『あの花』ですが、1話目に関しては、たとえば「徐々にじんたんとめんまの過去が明かされ、点と点が線になるタイミングが秀逸」「冒頭からめんまが登場することでつかみ良し。そしてめんまの可愛さに圧倒され続け、途中からシリアス展開になって物語のバランスも完璧」などの感想があがっています。
またじんたんが秘密基地に向かって走り出した時、エンディング曲の「secret base ~君がくれたもの~(10 years after Ver.)」が流れる名場面も、「タイミングが最高すぎる」「EDで一気に感情が高まった」と、放送当時から絶賛されました。
(LUIS FIELD)