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資金不足にスキャンダル やむを得ない事情でアニメ制作が中止された「幻の作品」

マンガや小説などの作品がヒットすると、次に期待されるのがアニメ化ですが、なかにはやむを得ない事情で実現しなかった作品もありました。今回は制作が中止となって未だに、「幻のアニメ」と惜しまれ、語り継がれている作品を挙げていきます。

不祥事によってアニメ化が取り消しになった作品も

足立慎吾監督が動いたのにもかかわらずアニメ化できなかった「タビと道づれ 1 (BLADEコミックス)」(マッグガーデン)
足立慎吾監督が動いたのにもかかわらずアニメ化できなかった「タビと道づれ 1 (BLADEコミックス)」(マッグガーデン)

 マンガや小説などの作品がヒットすると、次に期待されるのがアニメ化ですが、なかにはやむを得ない事情で実現しなかった作品もありました。今回は制作が中止となって、「幻のアニメ」として語られている作品を挙げていきます。

「月刊コミックブレイド」(マッグガーデン)にて連載されたマンガ『タビと道づれ』(作:たなかのか)も、アニメ化が実現しなかった作品です。海と坂と路地の街「緒道」を舞台に綴られる、「青春迷走リリカルファンタジードラマ」の同作はファンの間でアニメ化が期待されていた1作で、2009年6月にはドラマCDも発売され「アニメ化も時間の問題」と多くの人が思っていました。

 しかし結局、同作はこれまでアニメ化されていません。具体的な理由はわかりませんが、アニメ『リコリス・リコイル』の監督としても知られている足立慎吾さんは、『タビと道づれ』アニメ化のために動いた人物のひとりで、そのことを自身のX(旧Twitter)で語っています。

 2011年9月に足立さんは「『タビと道づれ』は自分で企画書作って会社に提出した」「会社も動いてくれていたのですが、あと一息制作費が集まらない状態だと説明されました。当時、何とか決まって欲しくて、願掛けに、伊勢神宮にお参りまでいったんですよ?」と、つぶやいています。良いところまで話が進んだのにもかかわらず、資金不足によってアニメ化を断念したそうです。

 アニメ化を願っているのにそれが叶わないのは悲しい話ですが、なかにはアニメ化が決定したものの、原作者のスキャンダルによってお蔵入りした作品もあります。

『二度目の人生を異世界で』(著:まいん)は、小説投稿サイト「小説家になろう」にて連載された「異世界転生もの」の作品です。

 1億PVを突破するほど人気の同作は、2018年10月にアニメ化されることが決まっていましたが、同年の6月頃、作者であるまいんさんが過去にSNSでヘイトスピーチのような投稿をしていることが発覚して、それが原因で炎上してしまいます。 さらに声優も立て続けに降板し、ついにアニメ化は中止となりました。

 作者の不祥事によってアニメ化は実現しませんでしたが、ネット上にはいまだに「確かに誹謗中傷は良くないけど、作品に罪はないのでアニメ化してほしい」といったファンからの熱い声があがっています。

【画像】見たかったー!「実現しなかった」残念過ぎるアニメ(6枚)

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