「意外な感動」も! 「クリスマス舞台」だから盛り上がる和製アニメ映画3選
単に「クリスマスにおすすめ」ではなく、「クリスマスを舞台に描くからこそ意味がある」というアニメ作品があります。もちろん内容も面白く感動できる、アニメ映画3作品を紹介します。
聖夜はアニメ三昧! 「クリスマス」がクライマックスとなるアニメ映画
2023年も12月に突入し、今年も冬の一大イベントであるクリスマスがやってきます。これまで、アニメの世界でもいろんなクリスマスの場面が描かれてきました。なかには「クリスマス」がひとつのクライマックスとなるアニメも多数存在します。今回は、クリスマスに観てほしい、日本の「アニメ映画」を振り返ります。
人気作『呪術廻戦』でも、12月24日・25日は重要な意味を持つ日とされています。『呪術廻戦』本編の前日譚の映画化である『劇場版 呪術廻戦0』は、2021年12月24日のクリスマスイブに上映が開始され、「今年はイブより百鬼夜行」というワードが話題になりました。
同作の主人公は幼なじみの祈本里香(おりもと・りか)を亡くし、特級呪霊となった彼女にとり憑かれた青年・乙骨憂太(おっこつ・ゆうた)です。里香の呪いを解くため呪いを祓う「呪術師」になることを決意した憂太の前に、かつて一般人を大量虐殺した呪詛師・夏油傑(げとう・すぐる)が現れます。
「来る12月24日、我々は百鬼夜行を行う」と語る夏油の企みを、優太は阻止することができるのか……。ダークなクリスマスを味わえること間違いなしです。聖夜らしく、乙骨と里香の「純愛」も大きな話題と感動を呼びました。
その他、ハートフルなクリスマスを体感したい方におすすめなのが、2003年公開の映画『東京ゴッドファーザーズ』です。『パーフェクトブルー』や『パプリカ』を手掛けた今敏監督による長編劇場映画で、リアルな描写もありつつ暖かい世界観が特徴の作品です。
主人公は新宿の公園で生活するホームレス、ギンちゃん、ハナちゃん、ミユキの3人組です。クリスマスの夜にプレゼントを探しにゴミ捨て場へ出かけた3人は、赤ん坊が捨てられているのを発見します。
3人は拾った赤ん坊に「清子」と命名し、親を探して雪の降る新宿をさまよいます。清子と3人のホームレスが体験する奇妙な巡り合わせと、その果てに待ち受けているクリスマスの奇跡とは……。
テンポよく展開されるコメディ要素と、リアルな人間模様を描いた名作で、心温まるクリスマスを過ごしてみてはいかがでしょうか。
数年にわたって、さまざまな形でシリーズが展開されているアニメ映画『サンタ・カンパニー ~クリスマスの秘密~』も、おすすめの1作です。こちらは2014年に公開され、カンヌ国際映画祭でも紹介された糸曽賢志氏の短編自主制作アニメーションが、2019年に長編映画化された作品でした。
横浜に住む少女・ノエルは、離婚した母親と仕事で忙しい父親のもとで育ち、毎年ひとりで過ごすクリスマスが嫌いでした。
そんなノエルが目ある日にしたのは、大勢のサンタクロースが所属する会社「サンタ・カンパニー」です。ノエルはサンタ・カンパニーの入社試験合格のための冒険をするなかで、「サンタにとって一番大切なものは何か」の答えを探しに行くことになります。
クリスマスにまつわる、ちょっと不思議で心躍る、秘密の聖夜の物語です。クリスマスを楽しむうえで、これ以上ない没入感を味わえます。ちょっと寂しいクリスマスも、誰かと過ごすクリスマスも、楽しめるものがあればそれに越したことはありません。
(マグミクス編集部)