『クレしん』シロが殺処分? 国民的人気キャラの壮絶な過去に「苦しい…」「見る目変わる」
意外と知られていませんが、アニメなどに登場する人気キャラクターは、壮絶な生い立ちを背負っていることがあります。『クレヨンしんちゃん』の愛犬シロや『忍たま乱太郎』の土井先生など、その代表的な例を見てみましょう。
シロはもう少しで保健所送りだった!?
どれだけ知名度がある作品であっても、作中に登場するキャラクターの生い立ちは意外と知られていないものです。誰もがよく知る国民的アニメのなかには、筆舌に尽くしがたい過去を背負っているキャラクターも見受けられます。
アニメ『クレヨンしんちゃん』に登場する野原家の愛犬シロも、実は壮絶な過去を持っていました。もともとシロは捨て犬で、しんのすけが連れて帰ったことで野原家の一員になったという経緯があります。しかし、どのような経緯をたどり、捨て犬になったのかはあまり知られていないかもしれません。
シロが捨てられる以前の話については、原作マンガの46巻で語られています。犬好きの家庭に生まれたシロは、母犬のボルシチや兄弟とともに幸せに暮らしていました。ところが飼い主一家の父親がある日突然、犬に触れると体調不良をきたす「突発性犬アレルギー」を発症してしまい、彼らはすべての犬を手放すことを決断します。
そこで兄弟3匹はすぐに引き取り手が現れましたが、ボルシチとシロの新しい飼い主はなかなか見つかりません。ついには保健所送りが決定するも、飼い主一家の娘がせめてシロだけでも助けたいという思いから、段ボールに入れて路上に置きました。幸いにもそのあとシロはしんのすけに拾われたものの、ボルシチはどうやら保健所送りとなったようです。
母親を保健所送り(殺処分)にされただけでなく、自らもその一歩手前に差し掛かっており、どこまでも人間の都合に振り回されていたことが分かるでしょう。しんのすけに見つけてもらえなければ、シロもまた悲しい結末を辿っていたかもしれません。
一方、アニメ『忍たま乱太郎』の一年は組の教科担任であり、全女子の初恋キラーこと土井半助先生にもシリアスな過去がありました。実は土井先生の過去は、『法然上人絵伝』に描かれている法然の生い立ちがモデルとウワサされており、原作マンガ『落第忍者乱太郎』50巻のおまけページでも、そのことが言及されています。
それを踏まえて土井先生の生い立ちをざっくりと説明すると、もともとは豪族の生まれでしたが、幼いころに家が滅ぼされて天涯孤独の身となってしまいました。そのあとは仏門に入り、修行と勉学に励み、兵法や忍術を身につけた結果、忍術学園の教師を務めるまでに至ったといいます。ちなみに教師になるきっかけとなったのは、山田先生一家だったとか。
戦火の被害により、ひとりで生きていかねばならなくなった点は、ドケチでおなじみのきり丸と共通する部分があり、アニメ『忍たま乱太郎』の「土井先生ときり丸の段」では、「先生はどうしてぼくのことを気にかけてくれるんですか?」と質問するきり丸に対して、「同じような育ち方をしてるからかな」と優しく答えていました。