【漫画】インド女性ひとり旅 散々な目に会ったけど…神聖な出会いに「涙」「感激」
インドでの旅行中にさまざまな“ぼったくり”を経験した武村さん。気を取り直して、インドの観光スポットを巡ることにしました。歴史ある建造物を巡るなかで、武村さんが最も美しいと感じたのはひとりの男性のある行動で……? 作者の武村沙紀さんにお話を聞きました。
女性の価値観を震わせたインドでの出会い
漫画家の武村さんは、インドの旅行中にさまざまなぼったくりを経験しました。もともと予算の少ない旅だったため、心身ともに疲れ果ててしまいます。しかし、せっかくのインドを堪能するため、宿の専属ドライバーとともに観光スポットを巡りはじめます。
お金目的で接してきたひとたちとは異なり、専属ドライバーの男性はとっても寡黙です。人との付き合いにウンザリしていた武村さんにとって、専属ドライバーの寡黙さは心地よいものでした。そして帰国の日、武村さんは相場の5倍にあたる額の報酬を専属ドライバーに支払います。
武村さんの価値観を大きく動かした専属ドライバーのとある行動とは……?
武村沙紀さん(@nora_sakiT)によるエッセイマンガ『インドで最も美しかった意外なもの』がTwitter(現;X)上で公開されました。いいね数は2.8万を超えており、読者からは「観光名所なんかよりよっぽど記憶に残る」「考え方が180度変わりますね。思わず涙がこぼれました」「お金を払えば感謝されるって考え方は傲慢なのかもしれない……!」など感動の声があがっています。
武村沙紀さんはほかにも、カナダでの暮らしを描いたエッセイマンガ『手をつないだ事もないまま会って5回目で結婚する2人の話』や、『カナダで無痛分娩した話』の2作品をコミックシーモアやbookwalker、Amazonなどのマンガ配信サイトで販売中です。
作者の武村沙紀さんにお話を聞きました。
ーー今作『インドで最も美しかった意外なもの』が生まれたきっかけや、理由を教えてください。
昔インドに行ったときの体験が良い悪い混ぜこぜで強烈で、これまでにもいくつかのエピソードを文章やマンガで描いてきました。「インドで最も美しかった意外なもの」もずっと描きたかったので、今回描けてとてもスッキリ満足していました。さらにこんなに反響をいただけて感無量です。
ーーたくさんの感想が寄せられていますが、特にうれしかった感想の声、印象に残った読者の声について、教えて下さい。
泣いたとの声をちらほらいただいて、なんと感受性が豊かな! と驚くと同時に私の感じたものをそのままマンガに置けたのかなあとうれしくなりました。「観光名所よりも人が記憶に残る」という方にはとても共感し、世界中で良い出会いがあることに胸が躍りました。
ーー今作を描くうえでこだわったポイントや、お気に入りのシーンなどはありますか?
こだわりは……これはほかのエッセイでもそうなのですが、そのままを描くようにしています。自分や物事を美化しないこと、嘘のない素直な気持ちを描くようにしています。
作品や話を利用して自意識やエゴを満たそうとしていないか、不純なものが混じっていないか、これは本当か! 本当を描いているか!? ホントのお前か!? と問うようにしています。
その上でリキシャーの彼を描きました、描けたと思っています。お気に入りは、リキシャーに乗ってガタガタゆれている自分です。本筋と関係のないところを気にいることが多い気がします。
ーー武村沙紀さんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。
マンガを始めて描いたのは小学1年のときで、短いギャグを鉛筆で描いた気がします。その後大きくなってからは映像作品を作っていました。
今のエッセイマンガはカナダで暮らすようになっていろいろ面白いことが起こるので、みんなに聞いてもらいたくて、描き始めました。
ーー今後、Twitter(現:X)で発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?
今後の作品はいくつかもう描き始めているのですが、カナダ暮らしや育児のことや過去の自分の精神的な話、もっとも描いていて面白いのは夫ヒロの半生です。
インドでのこぼれ話みたいなのもまだあるので、それも描きたいです。毎日更新できれば良いのですが、遅筆かつ育児でそれは厳しく、できれば週1回や2週間に1回などで、作品を投稿できたらいいなあと思います。
(マグミクス編集部)