【漫画】子供の病気で7日も休んだのに… 同僚から温かい言葉 「視点が素晴らしい」
体調を崩した息子の熱がなかなか下がらず、1週間ほど仕事を休むことになった作者。育休開けにひんぱんに休むことで罪悪感がいっぱいだった作者を救ってくれた、職場の方々からの温かい言葉とは……。Instagramで公開されたマンガが、「泣けました!」と話題になっています。作者の伊藤ぽんぽこさんにお話を聞きました。
職場の人からかけられた目からうろこな発想が素敵

職場の上司や先輩に救われた言葉について描いたマンガ「ワーママ1年目、すくわれたコトバ」が、Instagramで600以上のいいねを集めて話題となっています。
育休開けで、ワーキングマザー1年生として職場復帰した作者。息子が熱を出して、1週間ほど仕事を休むことになり、「チームに貢献できているか」「むしろマイナスなのではないか」と、罪悪感でいっぱいになってしまいました。久しぶりの勤務の日、職場で謝罪と感謝を述べると、上司や先輩からは温かい言葉が……。読者からは、「泣けました!」「この投稿が未来の私を救ってくれた」「すべての職場がこうであれ」などの声があがっています。
このマンガを描いたのは、InstagramやX(旧Twitter)でマンガを発表している、エッセイ漫画家の伊藤ぽんぽこさんです。伊藤ぽんぽこさんに、作品についてのお話を聞きました。
ーーお仕事は基本的にリモートワークなのですか?
はい。結婚を機に、夫の仕事の都合で滋賀県に引っ越しました。それ以降はずっとリモートワークで働かせてもらっています。
ーー久しぶりの勤務時、会社の上司や先輩の反応を見て、どのような気持ちになりましたか?
お休みに対してとても引け目を感じていたので、純粋にうれしかったです。「もし今後このふたりに何かあったときは、全身全霊をかけて私がサポートするぞ」と強く決意しました。
ーーワーママとして働く上でどのような点が大変だと感じますか?
どうしても突発的な休みが増えてしまうので、仕事の調整が難しいなと感じています。「育児と仕事をいかに両立させるか」という生活が続くので、うまくいかないときに、子供や仕事のせいにしないように気を付けています。
ーーワーママの視点から、こんな制度や仕組みがあったらうれしいなと感じることはありますか?
とても悩みますが、「子供の体調不良時に取れる特別有給」みたいなものがあったらうれしいです。難しいと思いますが(笑)。『有給が溶ける』という表現が的確なくらい、あっという間に有給がなくなるので……。
ーーこの記事の読んでいる方のなかにも、未来のワーママさんがたくさんいるかと思います。未来のワーママさんに向けて、何かアドバイスはありますか?
復職時は、とても不安が大きいかと思います。慣れない生活で親も子も疲労困憊(こんぱい)になりますし、私も「このままやっていけるのかな」と不安になったことが何度もありました。しかし、ひとりで悩むとどんどんネガティブな方に落ちてしまいがちなので、職場でも家族でもSNSでも、周りに不安を吐露しながら、無理せず頑張ってほしいなと思います。
ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか?
「泣けました!」「この投稿が未来の私を救ってくれた」「すべての職場がこうであれ」などのコメントや、共感の声もたくさんいただきました。私と同じく、会社で初めての育休復帰を経験したワーママさんもいらして、「我々が先陣をきって、少しずつでも世の中を変えていかなきゃだよな」と、心のなかで強く握手しました。
ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。
息子の体調不良で1週間ほど仕事を休んでしまったのですが、その引け目を感じながら久しぶりに勤務した際、会社の上司や先輩からかけられた言葉がとても心にしみたからです。自分だけでは思いつかないような視点だったので、ぜひ皆さんにも知っていただきたいと思いマンガにしました。
ーー創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えて下さい。
私事ですが、もうすぐふたり目を出産予定です。これまで以上に、いっそうドタバタな生活になるかと思いますが、その生活のリアルを包み隠さずマンガや文章で表現・発信することで、全国で頑張るママ、パパに「あ、こんな感じでいいんだ」と心休まる時間を提供できたらなと思っています。
(マグミクス編集部)