かわいい絵柄で油断させやがって! 面白いけどエグい「視聴注意」アニメ3選
アニメ作品にはいろんな絵柄の作品がありますが、なかにはかわいらしい作画で親しみやすい内容と思わせて、衝撃の展開やブラックなネタが描かれたものもありました。
絵柄とのギャップで余計怖い!

一般的には、かわいい絵柄のアニメなら「ほんわか系」「癒やし系」の内容を想像します。しかし実際には、ゆるい見た目なのに残酷だったり、シリアス系かと思っていたら完全にコメディ寄りだったりと、絵柄と内容にギャップのある作品も少なくありません。
今回は、「ゆる系の見た目なのに内容はエグい」視聴注意の作品を振り返ります。
●『がっこうぐらし!』
かわいらしいキャラクターデザインとは裏腹に、衝撃的なサバイバルものの展開を見せるのが『がっこうぐらし!』(原作:海法紀光 作画:千葉サドル)です。
主な登場キャラクターのゆきとくるみ、りーさん、みーくんの4人は学園で寝泊まりする「学園生活部」に所属し、園芸部の屋上庭園で野菜を収穫したり授業で居眠りしたりと、序盤は見た目通りの日常系なほのぼの学園生活が描かれていました。
しかし作中では廃墟の学校が描かれたり、いないはずの生徒が描かれたりとホラー要素が出てきます。そして、ストーリーが進むにつれ、徐々に雲行きが怪しくなり、第1話のラストで学校の校庭を多数のゾンビがさまよっている姿が描かれました。
実は「学園生活部」とは、突如起きたゾンビパンデミックから逃れるために学校で避難生活を送る4人が作り出した部活のことでした。この1話でのどんでん返しは伏せられた状態で放送されたため、当時衝撃を受けた視聴者も多かったようです。バトルシーンもかなり衝撃的で、話題を呼びました。
●『王様ランキング』
『王様ランキング』(原作:十日草輔)は、淡い色使いで、絵本のようなタッチの絵柄がかわいい作品です。ぱっと見だけなら、物語の内容もやさしくほのぼのとした世界観を想像する人も多いのではないでしょうか。
まるでマスコットキャラクターのようなかわいいフォルムの主人公ボッジは、王国の第一王子として生まれた、生まれつき耳が聞こえず口もきけない少年でした。第一王子であるのにまともに剣も振れず、家臣や民衆からは「王の器ではない」と蔑まれていたところから物語が始まります。
心温まるボッジの成長物語かと思いきや、視聴者からは「グロいシーンが多くてビックリした」との声も多々ありました。顔の皮をはぎ取られ、両手首を切断されて見世物にされたという過去のあるキャラなど、設定やストーリー展開でも心をえぐる描写が少なくありません。勇気をもらえる感動的な作品ではありますが、油断しているとビックリしてしまうアニメです。
●『ちいかわ』
「なんか小さくてかわいいやつ」の略称である『ちいかわ』(原作:ナガノ)は、名前の通りフワフワでマルっとしたかわいいキャラクターたちが主人公です。グッズも人気で、朝の情報番組内でアニメが放送されているなど、エグい要素は見当たらないように思えます。
ストーリー内容も、大部分が主人公の「ちいかわ」と友だちの「ハチワレ」「うさぎ」などが日常を過ごすというものです。アニメ序盤はほのぼのとした日常が描かれますが、アニメ16話で「キメラ」と呼ばれる謎の存在が登場します。
見た目はちいかわにそっくりなのに、うろこのある尻尾や羽が生えてしまい、肌はピンクに染まった「キメラ」は、泣きながら「こんなになっちゃった」と話します。しかも、「なっちゃったからにはもう…… ね?」と言い、突如長い爪を生やしてちいかわに襲いかかりました。
原作ではキメラ以外にもさまざまなエグい要素の謎が散りばめられており、日常系ほのぼのマンガとは思えない展開に、ストーリーの背景などを考察するファンも多く存在します。ちいかわの世界の闇の部分がどこまでアニメで描かれるのか、ぜひ今後にも注目していきたいところです。
(マグミクス編集部)