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近年の特撮「クリスマス回」 なぜファンはザワつく? 「シャケ」以前にも強烈な話が

昨今の特撮界のクリスマスは、涙と笑いの混沌の日として認識されています。物語のなかで描かれた奇想天外なトラブルなどを振り返りつつ、その原点はどこにあるのかを探りました。

トラウマ、悲劇、もしくはトンチキ? 特撮界のカオスなクリスマスとは

東映ビデオ『仮面ライダーゼロワン Blu-ray COLLECTION 1』 (C)2019 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映
東映ビデオ『仮面ライダーゼロワン Blu-ray COLLECTION 1』 (C)2019 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

 2023年も残すところわずか、もうすぐクリスマスと年末です。この楽しいイベントのはずのクリスマスは、しかし、特撮界では涙と笑いの混沌の日として認識されています。

 近年における特撮番組のクリスマス回(クリスマス当日、もしくは近辺の放送)は、物語が佳境に入る時期ということもあり、主要人物が退場する展開が多く見られます。なかでもクリスマス間近に続々と主要人物が退場したのが、2019年放送の『仮面ライダーゼロワン』(以下『ゼロワン』)です。

『ゼロワン』の舞台となる世界では、AIが実用化され、人型ロボット「ヒューマギア」が仕事で活躍しています。主人公の飛電或人(ひでん あると)は、ヒューマギア管理会社の社長であり、敵はそれを没落させようとするテロリストという構成です。

 クリスマス間近に放送されたその第15話「ソレゾレの終わり」および第16話「コレがZAIA(ザイア)の夜明け」では、人気の敵幹部である「滅(ほろび)」「迅(じん)」が続けて退場したほか、メインヒロインの「イズ」が瀕死に追い込まれてしまいます。

 滅は息子の迅をかばって機能停止、迅もその後、粉々に爆散し、イズは迅に腹を貫かれ重傷……全員ヒューマギアだったこともあり後に復活しますが、阿鼻叫喚のクリスマスとなりました。

 クリスマスにちなんでコメディに振り切るパターンも多く、2018年放送の『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』(以下『パトレンVSルパレン』)はその代表です。

 同年12月23日に放送された第45話「クリスマスを楽しみに」では、怪人「サモーン・シャケキスタンチン」が登場します。この怪人は、クリスマス間近になると人々のチキンを手当たり次第に鮭と入れ替えるという、謎の怪人です。

 サモーン・シャケキスタンチンは行動のみならず、発言も実にクセが強く、「気に食わん! クリスマスにはシャケを食え!」「チキンを食べようとする奴には……全力で嫌がらせをするからな!」と、なぜかチキンへのヘイトに満ちたセリフを連発しました。この奇抜なセリフは、界隈を超えてネットミームとして浸透しています。

 ちなみにサモーン・シャケキスタンチンのミームは、Wikipediaで個別の記事が存在するほか、鮭の売り上げに貢献したことで農林水産省から謝辞動画が投稿されるなど、異例の反響を得ました。

【画像】意外と多い? クリスマスをシャケに侵略された正義のヒーローたち(5枚)

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