マグミクス | manga * anime * game

やはり「サンタの秘密」が一因? 元・玩具店員が語る「コレジャナイ」プレゼントの背景

クリスマスの時期に子供が喜ぶものは、いつの時代もサンタクロースからのプレゼントです。しかし、時にはコレジャナイものが贈られることもありました。どうしてそんなことになるのでしょうか?

プレゼントを選ぶサンタさんも苦労している?

いまや「ブロック玩具」にもシリーズや種類が無数にあり、「間違い」が起こりやすい? 画像は「レゴ(LEGO) シティ アドベントカレンダー2023」(レゴ)
いまや「ブロック玩具」にもシリーズや種類が無数にあり、「間違い」が起こりやすい? 画像は「レゴ(LEGO) シティ アドベントカレンダー2023」(レゴ)

 今も昔もクリスマスといえば、子供たちがオモチャを欲しがる時期。サンタクロースが活躍するシーズンです。なかには、誤って「コレジャナイ」ものを用意してしまうサンタさんもいました。

※これ以降の文章には、サンタクロースに関する大人の事情が書かれています。閲覧はご注意ください。できれば子供たちはこの先を読まない方がいいかもしれません。

 クリスマスにはサンタが子供にプレゼントを渡す。……そういう風習は筆者の子供時代からありました。古くは明治時代からあったそうで、日本に定着した行事としては長いものだったと思われます。

 ここから本音でお話しますが、みなさんは子供時代、何歳までサンタの存在を信じていましたか? 自分は4歳まで信じていました。その時にダイヤブロックをプレゼントされていたのですが、両親の小芝居がわざとらしくて妙に記憶に残っていたのでおぼえています。

 近年ではサンタの扱いはとてもシビアで、子供向け番組に類する作品では「サンタは謎の人だが実在する」というスタンスで作られていることがほとんどでしょうか。TVという子供が簡単に見られる環境のメディアは、まるで戒厳令がひかれているかのごとく、サンタという存在が現実にいるような描き方をしています。

 もっとも自分の子供時代はおおらかで、サンタの正体が両親だということは子供向け作品でも当たり前のように描かれていました。これが一転したのは、TVアニメ『ママはぽよぽよザウルスがお好き』(1995年)に対して、新聞投書によるクレームがあってからだったと記憶しています。

 このアニメのクリスマス回では、両親がサンタ役で大変だというエピソードを放送したのですが、それを見た子供が「サンタはいない、親が代わりにプレゼントを買っていた」ということを知ってしまい、隠していたクリスマス用のオモチャを見つけ出してトラブルになった。……そういう投書がありました。

 それがすべての原因とは考えづらいのですが、コンプライアンスを重きに置くようになった昨今、腫れ物に手を触れるかのようにサンタの正体に関しては口をつぐむようになったわけです。そんな理由から、このような文章にも気を使わざる得ず、冒頭のような注意警告が必要となるのでした。

 しかし、サンタの秘密はいつか子供も知るものです。むしろ知らないことで起こる悲劇もあるでしょう。それは、いわゆる「コレジャナイ」オモチャをプレゼントしてしまうことです。今回は恥ずかしながら筆者の体験を交えて、それをご紹介していきましょう。

【画像】えっ違うの? これが「サンタさんが『SDガンダム』と間違えたオモチャ」です(6枚)

画像ギャラリー

1 2