サンタさん気をつけて!「これじゃない」ゲームで悲劇発生… X’masに間違えやすい新作3本
任天堂の「顔」や人気ボードゲームにも「勘違い」のリスクが?

●『桃鉄』過去作と一緒に並んでいる問題
数多くの作品をシリーズ展開しているゲームには「勘違い」のリスクがありますが、店頭で買う分にはそれほど混乱しにくい状況です。というのも、発売から時間が経ったゲームは店頭の陳列棚から消え、かわりにほかの新作が並ぶからです。
新品だけを扱うような店舗だと、例えば「発売から1年以内のタイトルだけ並べる」、といった感じで絞るケースも少なくありません。しかしそんな店舗でも、「定番の人気タイトル」だけは例外なので、注意が必要です。
2023年11月に発売された『桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~』は、ボードゲームの代表的な人気シリーズの最新作です。大人数が集まりやすい年末年始は、本作が活躍する機会も急増するので、このタイミングに合わせて最新作が欲しくなるのも自然な流れでしょう。
これが一般的なシリーズ作なら、店頭に並ぶのは最新作のみ……という状況が十分あり得ます。しかし「桃太郎電鉄」シリーズの場合、過去作の人気も変わらず高く、前作にあたる『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~』も今なお店頭で見かけるので、決して油断なりません。
どちらも同じ『桃太郎電鉄』ですが、前作の舞台は日本。対する『桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~』は、世界を飛び回ります。子供がワールドワイドなスケールを期待しておねだりしたのに、『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~』が届いてしまったら、嬉しさもスケールダウンしかねません。
口頭で伝える時、言いやすいのでつい『桃鉄』と口にしがちですが、これは絶対に混乱を招きます。せめて『ワールド』の方なのか違うのか、しっかり確認しましょう。
●『スーパーマリオ』どっち? 問題
今や「マリオ」は世界的な人気者となり、老若男女を問わず愛されています。出世作となった『スーパーマリオブラザーズ』シリーズも展開が広がり、ジャンルすら超える活躍ぶりです。
この2023年秋から冬の期間だけでも、シリーズ作が2本リリースされています。10月に発売された『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』は、発売後の2週間で累計430万本を販売し、シリーズ最速の出足を見せました。また11月には、往年の名作を3Dで再現した『スーパーマリオRPG』も登場し、原作ファンから新規ユーザーまで幅広い層が楽しんでいます。
どちらも直近の新作なので、仮に「新しい『マリオ』が遊びたい」という伝え方だと、コアゲーマーであっても正確な判断は難しく、「ワンダーか、RPGか?」など追加の情報を欲することでしょう。ましてや、ゲームに詳しくないサンタさんの場合、正解にたどり着くのは至極困難です。
しかも2024年になると、ここに『ペーパーマリオRPG』が加わることが明らかになっており、状況はさらに複雑化します。マリオ最新作の場合は、特に正確にゲームの正式名称を把握する必要があるでしょう。
「間違う」という意味では、12月8日に発売された「『スーパーマリオブラザーズ ワンダー・ピクミン4』ダブルパック」も含まれるかもしれません。こちらは商品名のとおり、2本のゲームがセットになったものです。
もし、子供が『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』をおねだりししたのに、サンタさんが「ダブルパック」を届けた場合は、一度のお願いで2本のゲームが手に入る形になります。こうしたケースに限っては、サンタさんに積極的に間違えて欲しいところです。
(臥待)