『ワンピ』黄猿にも死亡フラグ? 不穏な未来が待っていそうなキャラたち
かつて『ONE PIECE(ワンピース)』といえば、人があまり死なないことで有名でした。しかし今ではルフィと接点のある人物でさえも容赦なく死亡するようになり、ファンのあいだでは、今後さらなる悲劇が巻き起こるのではないかと心配されています。
急な内面の掘り下げは死亡フラグ!?
現在『ONE PIECE(ワンピース)』は、そう遠くない未来に起こるであろう「史上最大の戦い」に向けて物語が進行しています。最終章に入ってからすでに見知った顔が何人か死亡していますが、今後戦いの規模が大きくなればなるほど、犠牲者が増えることになるでしょう。現時点で早くも死亡フラグが立ち、ファンから心配されているキャラクターも少なくありません。
※この記事には『ONE PIECE』単行本未収録の内容が含まれています。
たとえばここ最近、ネット上で「近いうちに退場してしまうのではないか」とささやかれているのが海軍大将の「黄猿」ことボルサリーノです。いつもはひょうひょうとしているイメージですが、現在進行中の「エッグヘッド編」では、旧知の仲であるDr.ベガパンクの暗殺任務に対して「わっしだってキツイ任務…!!」「長引かせたくない……」と珍しく人間味のある部分をのぞかせていました。
さらに過去、Dr.ベガパンクやバーソロミュー・くま、戦桃丸などと仲良くしていたことも明かされ、冷酷な敵というイメージが一気に崩れ落ちています。
物語から退場する寸前、突如として悲しい過去や人間味のある内面が明かされるのは、典型的な「マンガあるある」のひとつでしょう。ファンのあいだでは「黄猿の内面の掘り下げが死亡フラグにしか見えない」「そろそろ黄猿が世界政府を裏切りそうだけど、そうなったら絶対処刑される」といった声が後を絶ちません。
また最近の『ONE PIECE』では、「革命軍」の存在感が日増しに強くなってきています。参謀総長のサボが世界政府のトップシークレット「イム様」を目撃してしまった今、もはや革命軍=「世界の秘密に最も近づいている組織」といっても過言ではなく、いつ世界政府と全面戦争に発展してもおかしくない状況です。五老星が直々に潰しにやってくるか、天竜人のお抱えである神の騎士団との戦いが起これば、犠牲者が出ることはまず免れないでしょう。
とくに総司令官のモンキー・D・ドラゴンに関しては、ルフィの親族であるため、エースと同じように悲劇的な最期を遂げると予想するファンが多いようです。それに加えて、最近の展開では気になる新情報が次々明らかになっています。
ドラゴンはかつて海軍に在籍していたようで、「赤犬」ことサカズキと海軍時代の同期だった可能性が浮上しています。ふたりに何かしらの因縁があるのではないかと考察するファンも多く、ますますエースと重なる構図に……。もしドラゴンが誰かに敗れるとしたら、それはサカズキなのかもしれません。
一方、意外なところでいえばドラム王国の元国王ワポルも、今後の展開によっては死亡する可能性を秘めている人物です。かつてのワポルは同情する気も起きないほど悪逆の限りを尽くしていましたが、最近は人間味があるキャラクターとして描かれるようになっており、今さらながら読者の好感度が上昇しつつあります。
そんなワポルは現在、世界政府の闇を知ってしまったがゆえに暗殺の危機に瀕しており、同じく別件で狙われているネフェルタリ・ビビと行動を共にしている状態です。いきなり世界政府の機密情報を知り、なおかつ好感度が急上昇していることを「死亡フラグ」と捉えるならば、危険にさらされたビビを守ってワポルが死ぬ展開もなくはない……かもしれません。
また「ワノ国編」にて最悪の世代のひとりであるバジル・ホーキンスのこと切れるシーンが描かれたことで、残りの11人のなかから新たな犠牲者が出てもおかしくはないでしょう。これから戦いがさらに激化するなら、なおさらです。現に生死は不明ですが、ユースタス・キッド率いるキッド海賊団は赤髪海賊団に壊滅させられ、トラファルガー・ロー率いるハートの海賊団は黒ひげ海賊団に敗れています。そしてこれまであまり目立った活躍のなかったジュエリー・ボニーが表舞台に立った今、スクラッチメン・アプーやウルージの出番もやってくる頃合いではないでしょうか。
いずれにしても、今回挙げた人物たちがこれから起こる戦いの犠牲者にならないことを祈るばかりです。
(ハララ書房)