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炭治郎もポカン… 『鬼滅の刃』でサラッと描かれた「謎の設定」に驚愕

鬼同士のランク付けってどうしてる?

猗窩座が描かれた『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』キービジュアル第3弾 (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
猗窩座が描かれた『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』キービジュアル第3弾 (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

●勝敗の基準がいまいち分からない「入れ替わりの血戦」

 炭治郎たち鬼殺隊だけでなく、敵である無惨サイドにも気になる設定がありました。それが、上弦の壱である黒死牟(こくしぼう)が口にしていた「入れ替わりの血戦」です。

 この設定が明らかにされたのは、上弦の陸の敗死を受けて行われた会議、通称「第2回パワハラ会議」直後のことでした。上弦の参の猗窩座(あかざ)がひょんなことから上弦の弐である童磨(どうま)の頭を真っ二つにした際、黒死牟が「猗窩座、お前は度が過ぎる」「気に喰わぬのならば『入れ替わりの血戦』を申し込むことだ……」と忠告しています。

 話の流れからおそらく「入れ替わりの血戦」とは、鬼たちのあいだに存在した下剋上システムのようなものなのでしょう。読者のなかには鬼同士の対決を期待した人も多かったと思いますが、本編で言及されたのはこのときだけで、結局「入れ替わりの血戦」が行われたことは一度もありませんでした。

 ただ『鬼滅の刃公式ファンブック 鬼殺隊見聞録・弐』によると、黒死牟は過去に3回、「入れ替わりの血戦」を申し込まれたことがあるそうです。そのうちの1名が猗窩座で、残念ながら下剋上は叶いませんでした。

 つまり猗窩座は黒死牟に敗れたことになりますが、そもそも驚異的な再生能力を誇る鬼同士の戦いはどうやって勝敗をつけるのでしょうか。何らかのルールがあるのか、ギブアップするまで勝負が続くのか、あるいは無惨様が審判を務めていたのか……。一度でいいから見てみたいものです。

 こうして振り返ってみると『鬼滅の刃』には、気になる存在や信じがたい事実がさらりと描かれていることが多々あります。だからこそ、何回読み返しても新たな発見があって面白いのかもしれません。

(ハララ書房)

【画像】えっ、原料は一緒なの? これが個性出すぎな日輪刀の持ち主です(5枚)

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